花粉の季節がやってきた!

くしゅん。

「今日何か飛んでますよね?絶対飛んでますよね?」

最近、治療院では半分くらいの患者さんがそうおっしゃいます。
関東から西の花粉予報は、2月20日からとのことですが、
ほぼ予報通りの頃から目や鼻の症状を訴える患者さんが多いです。
こんなのは予報は当たらなくていいのに・・・。

今年は去年より花粉も多く飛ぶとの予想。
せっかく暖かくなって嬉しいのに、それと比例して花粉が増えるなんて、
考えるだけで憂鬱になります。

大体なんでこんなに日本はスギが多いんだっっ!
お嘆きの方も多いかと思いますが、
日本の木造住宅を支えている木ですので許してあげてくださいませ。

そもそも花粉症が起こるのはスギ、ヒノキだけではなく、
花がつくものにはすべて花粉があって、
そのどれもが、花粉症を引き起こす可能性があるわけなんですよね。
原因はスギだ!と思っている方も、実は他の花粉に反応しているかもしれません。
そうなると、咲き誇る花たちを見て「美しい」というより
「くしゃみが!」という思いが先に来てしまいそうで、ちょっと悲しい・・・(涙)

身体には外から侵入してくるものに対しての防衛反応があります。
入ってきたものに対して「これは有害!」だと察知したら、警告を促し、
入ってきた「異物」を何とか身体の奥に入れないように排除しようとする反応なんですけど、
身体は体内に入ってくるものをある程度受け入れられる「許容量」がそれぞれがあって、
この許容量を超えると、「身体に有害である」と判断してそれが働きます。
そして一度防衛体制にはいると、受ける刺激に対して過剰に反応するようになります。
これがいわゆるアレルギー反応ってやつです。

「許容量」と言うのは人それぞれですし、実は体調によっても変わります。
風邪気味だったり身体が弱っているときは「許容量」は減り、
体力があれば「許容量」は大きくなります。

春は芽吹きの季節。植物が芽を出し花を咲かせるように、人の身体も活動期に入ります。
エネルギーを内に貯め込んで来た冬の身体から、春はそのエネルギーを外に解放して
活動する身体に大きく転換します。
しかし、その大きな変動に追いつかなくて、いろいろな不具合を生じたり、
体力を消耗するので、アレルギーも起こりやすくなります。

ですからこの季節は、自分の身体の声を聞きながら生活をしていくことが、
アレルギーを予防する上でとても大切なことになります。
規則正しい食事と、十分な睡眠。
夜はメンテナンスの時間です。必要以上に遅くまで活動していると、
身体はその日のメンテナンスを完了できないまま次の日を迎えてしまいます。
整備不良のまま動けば、それはどうなっていくのか予想がつきますよね。

そして、お腹を温めて食べ物の消化を助け、気の生成と巡りを促しましょう。
そして胸元や首回りは、外気が入り込みやすいので、
春の風が当たらないように守りましょう。
襟ぐりの広い服を着るのはもう少し先に。

春のはじめの身体はとてもデリケート。
気をつけていても、急な変動にびっくりすればアレルギー反応を起こしやすいものです。
急な変化に流されないように、朝、甘酸っぱいフルーツなどいかがですか?
「酸っぱい味」に「甘さ」を加えるとホルモンの乱れを抑えて
自律神経がしっかりしますから、体調が安定します。

また、春先は休息中だった冬に溜まった老廃物を排出するデトックスの時期でもあります。
これらがいつまでも身体に残っていると、気血の流れを阻害して、
アレルギーだけでなく様々な不定愁訴を引き起こします。
ごぼうや人参は、内臓を温めながら身体に溜まった痰湿というむくみの原因を排出し、
こんにゃくは腸に溜まった老廃物を流す作用があります。
またセロリ、シジミは肝気を整え、解毒作用を助けます。

それでもくしゃみや鼻水がでてしまう時は、
応急処置ですが、出先で鼻症状が酷くて困った時は、鼻翼のキワを指で擦ったり、
押してあげると一時的に治まります。

ネトル、ネイザルサポートなど、アレルギーを抑えるハーブや、
エルダーなどの粘膜の炎症を抑えるハーブは、症状を抑えるだけでなく、
予防にも使えますから、これらも上手に使ってこの時期を乗り切りましょう。




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