眠たくて眠たくて仕方がないとき
眠い。眠い。眠い。
いくら寝ても眠い。横になりたい。食後、眠くてたまらない。
そんな症状を訴えを、ここのところよく聞きます。
そもそも睡眠というのは、単なる身体の休止ではなく、
活動期に生じた不具合を修復させて、消耗したエネルギーを全身に補給して、
翌日の活動の準備をするシステムです。
ですから、充分な睡眠を取れないと、身体の不具合を修復できないまま朝を迎えてしまいます。
だから朝なかなか起きれなかったり、起きてもすっきりせず、だるくて身体が動かないのです。
なぜ、こんなことが起きるのでしょうか?
①時間が足りずメンテナンスが間に合わない。
これは単にもう、寝不足ですね。
時間だけでなく、寝るべき時(夜)に眠れなかったり、眠りが浅いなど、
睡眠の質が悪い場合も、これに相当します。
夜遅くまでテレビやスマホ、PCに向かってませんか?
テレビやスマホ、PC、それから最近増えているLEDの灯りは、ブルーライトを多く含む強い光の為、
それを浴びていると、交感神経優位が続き、いつまでも興奮状態が続いてしまいます。
それを浴びていると、交感神経優位が続き、いつまでも興奮状態が続いてしまいます。
また、夜は12:00過ぎに寝るのは、12:00前に寝る睡眠の50%の質だと言われています。
②疲労や不具合が多すぎて、1回の睡眠ではメンテナンスしきれない。
完全なオーバーワークですね。人は疲れた分だけ、睡眠が必要です。
しかし忙しいからといって、睡眠を削って活動していると、「睡眠負債」と呼ばれる
「睡眠不足による身体へのエネルギー借金」は、サラ金の利息のごとく雪だるま式に増えて行きます。
「睡眠不足による身体へのエネルギー借金」は、サラ金の利息のごとく雪だるま式に増えて行きます。
それでも体力があればある程度は動けてしまいますが、
その場合、エネルギーの不足分を先天の気=生まれながらに持つ生体エネルギーで賄っているのです。
その場合、エネルギーの不足分を先天の気=生まれながらに持つ生体エネルギーで賄っているのです。
それは私たちの命そのもので、消耗すれば老化が進み、尽きれば命も尽きることになるのですから、
そのリスクはとても大きいです。
そのリスクはとても大きいです。
③補充するべきエネルギー不足
身体が冷えていたりお腹の調子が悪いと、エネルギー=気をうまく巡らせることができません。
すると、各部位でエネルギー不足が起こり、不足した場所に不具合が生じます。
すると、各部位でエネルギー不足が起こり、不足した場所に不具合が生じます。
気=エネルギーはお腹(脾胃)の働きにより生成され、身体中に分配されます。
しかし胃腸が弱いと、食事をしてもうまく消化吸収できず、充分な気を生成することができません。
エネルギーの不足になると各部所の動きが悪くなりますから、当然倦怠感を感じます。
また
食事の有無に関係なく、一日中眠さを感じるようになってしまいます。
今年の夏は暑さが酷がかったので、多くの人が身体を冷やしました。
冷たいものをたくさん飲んで、今、胃腸はとても疲れています。
ですから、眠さを感じる人が多くなるのも当然だと言えましょう。
食後の眠気が酷い時は、消化のいい食事をすくなめに取りましょう。
その時、糖質を多く取ると眠気を助長するというデータがあるので、
炭水化物は少なめにした方がいいでしょう。
④脳のオーバーヒートにより、強制終了がかかる。
身体の警告を無視していると、酷使してオーバーヒートした脳を休ませるために
身体が強制的に休養させるシステムが作動します。これを「恒常性維持機構」というのですが、
これにより睡眠中枢に作用して日中でも強い眠気がやってきます。
こんな時は、無理をせず潔く休憩をとりましょう。
昼寝をするのも効果的。眠らなくても目をつぶって机に伏すだけでも違います。
ただし昼寝はあくまでも短時間で。10~20分が脳の疲れを取ると言われています。
それ以上は、脳が休憩から休止スイッチに入ってしまうので、
覚醒するのに脳にも身体にも負担をかけて逆効果になります。
⑤交感神経と副交感神経のスイッチがうまく切り替わらない。
昼間眠くて、夜になると目が冴えてしまうのは『正しく情報が流れていない』という身体のサインです。
更年期や思春期のホルモン異常、ストレスなどにより、気血が上手く巡らないと、
自律神経が乱れてしまい、このスイッチの切り替えが上手くできません。
まずは自律神経の混乱を整え、安定させなければなりません。
まず朝起きたら、カーテンを開けて窓を開けましょう。
太陽の光を浴びると、交感神経のスイッチがオンになるので、寝起きがすっきりします。
そして、まず、白湯を1杯飲みましょう。
すると、胃腸がスムーズに働き始めます。
朝冷たい水を飲むとお通じが出やすくなるといいますが、
胃腸を冷やしてしまい、却って負担をかけてしまうので、ぜひ白湯にしてください。
白湯を飲むと冷え性も解消します。
また、お風呂から出る時、肘から下、膝から下と顔に冷水をサッとかけてから出ましょう。
すると、自律神経を鍛えて、乱れにくくなります。
それでも食後に眠くなってしまう時は、手のひらのツボを刺激すると、
上半身の血流が良くなり、眠気を解消できます。
・労宮(ろうきゅう)
手のひらのちょうど真ん中、手をグーのかたちにしたときに
中指と薬指の先が当たる部分にあり、上半身の気血の流れを整えます。
しかし、いずれの場合であっても、「眠気」というのは身体が休みたいというサインです。
普段の生活を見直して、眠るべき時間に睡眠をとり、身体のメンテナンスをしっかりすることが大切です。
コメント
コメントを投稿