胃腸と睡眠〜年末年始の養生
寒くなってきたな~と思ったら、あっという間に年末です。
2019年ももうすぐ終わり。
急に訪れた年末感にちょっと焦りを感じている私です。
クリスマスに忘年会、あ、大掃除に仕事納めもしっかりしなくっちゃ。
とにかく大忙しの師走。
いくら大忙しでも、身体のコンディションを崩さないように気を配ってくださいね。
特にお楽しみで、暴飲暴食に夜更かしをしやすい時期です。
楽しくても、美味しくても、ちゃんと身体の声を聞いてあげてくださいね。
胃腸のコンディションは睡眠にとても影響されます。
胃腸に限らず、睡眠時間は体にとってはメンテナス時間ですから、
睡眠時間が取れないと、メンテナンスもしっかりできません。
それでなくても日本人は世界一睡眠時間の少ない民族だそうです。
「休みの日にまとめて休むから」
という人もいますが、人間にとって昼間は活動時間です。
ですからその時間に睡眠を当てても、たとえ同じ時間の睡眠でも、
質は夜の睡眠の半分の効果しかないと言われます。
なぜ、昼と夜で睡眠の質がかわってしまうのか。
それは血の運行が違うからです。
昼間は活動するために血はエネルギーを載せて全身を巡り、
昼間は活動するために血はエネルギーを載せて全身を巡り、
各器官はそのエネルギーを使って身体を動かします。
そうして目一杯働いた血は夜、「肝」というは場所に帰って
身体中から排出された毒素や老廃物を解毒し取り除き、
身体中から排出された毒素や老廃物を解毒し取り除き、
また栄養を養って翌日の活動に備えます。
各器官と同じように血もメンテナンスをするのです。
その間、身体には必要最低限の血しか巡らせません。
ですからそこで活動をしようとすれば、身体にも肝にも血にも負担をかけてしまいます。
そして昼寝をたくさんしてしまうと、活動と休息を管理しているホルモンのリズムが狂ってしまい、休んだにも関わらず疲れを感じたり頭痛が起きたりしてしまいます。
昼寝は短い時間であくまでも補助的な休養にとどめ、夜、しっかり寝ることが大切です。
それから前にもお話ししましたが、いくら睡眠時間を十分とったとしても、
食べたり飲んだりした後すぐ寝てしまうと、身体はしっかり休まりません。
身体は休息時間に入っても、胃腸は「消化」という残業が残っていて、
お酒を飲めば「肝臓」は「解毒」という仕事が倍増します。
人の身体はエネルギーを燃やし、熱を生産して活動しています。
この活動で生じた熱を鎮めないと、休息時間にスイッチするホルモンが作動しません。
本来なら、夜になると血の運行が低速するので、休息時間のスイッチが入るのですが、
そこで残業を強いられている場所があると、血の運行を休息用に変更することがなかなかできません。
特に、胃腸は食べ物を消化してエネルギーに変換するところですから、
他の場所よりも熱がたくさん生じるため、その分メンテナンス時間をたくさん要します。
寝る前に食べたり飲んだりすることを続ければメンテナンス時間が足りず、
胃腸には常に余計な熱が溜まって常に興奮状態となります。
胃腸には常に余計な熱が溜まって常に興奮状態となります。
この溜まった熱を東洋医学では「胃熱」といい、口が乾き、異常に食べ物を欲します。
これは私たちで言うと「完徹の後のハイテンション」状態です。
これは私たちで言うと「完徹の後のハイテンション」状態です。
いくらたくさん食べられたとしても、空腹時の食欲とは違いますから、
その欲求通りに食べてしまえば胃腸が壊れてしまいます。
その欲求通りに食べてしまえば胃腸が壊れてしまいます。
異常な食欲は胃が壊れる前のサインですから、気をつけなければなりません。
こいういう時は、胃に優しいもの少し食べて、しっかりと休養をとることが大切です。
もし、夜遅い時間に食べてしまったら、次の日はしっかり胃を休ませること。
「熱」の性質を持つ食べ物は厳禁。まさに「火に油を注いで」しまいます。
何も食べないというのも、たくさん分泌されてしまった胃酸によって胃が傷ついてしまいますから、あまりお勧めできません。
胃に優しい性質=「平」「涼」の性質をもつ食べ物を少しとって労ってあげましょう。
胃に優しい性質=「平」「涼」の性質をもつ食べ物を少しとって労ってあげましょう。
胃熱を取り、胃を滋養するオススメの食材は大根、キャベツです。
大根は「凉」、キャベツ「平」。どちらも食物繊維が豊富ですし、胃の熱を鎮めて弱った胃腸を癒します。
胃に負担をかけない優しいものは、「平」の大豆、ニンジンなどで、
これらを合わせて、ポトフやスープにするのがオススメです。
お味噌汁にすれば、発酵食品の味噌の効果も合わさり肝臓も合わせて助けてくれるので、
この時期の暴飲暴食で疲れた内臓を癒してくれますよ。
今年も1年ブログを読んでくださってありがとうございます。
今年は暦も良くて、少しゆったりした年末年始の休暇が取れそうですから、
健やかに楽しく、良い年をお迎えくださいね。
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