もうすぐ梅雨がやってきます

連日、晴れたり雨が降ったりとはっきりしない天気が続いています。

各地で次々と梅雨入り宣言が出され、東京も今週には梅雨入りするみたいですね。


今、暦の上では、立夏を過ぎ「小満」と言う時期です。

「走り梅雨」とも呼ばれ、ジトジトしたりからりとしたりを繰り返しているうちに、

本格的な梅雨がやってきます。

今年の春は乾燥気味だったこともあり、急に湿気を帯びて陽気が一転したことにより、

お腹を壊したり、頭痛になったりと、何かと体調を崩す人が増えてきているようです。


湿気は東洋医学では「湿」と言い、身体に入ると滞りやすい場所に張り付いて

流れを阻害する厄介な外邪です。

そのため、湿が入り込むと身体が重くてだるいなどの症状が出てきます。

さらに、暑かったり寒かったりすると、その熱や寒を取り込んで、

張り付いた場所にそれらの外邪が起こす症状を助長して、

しつこい痛みや身体の不具合を引き起こします。


今は朝晩がまだまだ肌寒かったりするので、うっかり薄着で身体を冷やしてしまうと、

この湿気と冷えを取り込んでしまい、腰まわりや股関節、膝などの関節痛が出たり、

お腹を壊したり、風邪をひいたりします。

このご時世なので、風邪をひくと何かと厄介ですから特に気をつける必要がありますね。


昼間は気温が上昇して暑いからと言っても、

半袖Tシャツ一枚で過ごすのはもう少し先がいいでしょう。

この時期は少し暑くても下着を着て、腰お腹まわりを冷やさないようにして欲しいです。

でも、暑さを我慢すれば熱を身体に籠らせてしまいますから、

脱ぎ着のしやすいものを着て、こまめに調節しましょう。

もし汗をかいたら、その都度汗を拭いたり着替えたりして、汗を掻いたままにしないこと。


それでも熱がこもってしまったら、

小指側の手首の付け根にあるくぼみの「陽谷」というツボを押してあげましょう。

身体に籠った熱を発散させてくれます。

また、足の内側、内くるぶしから上、指4本上にある「三陰交」もおススメ。

刺激してあげると、頭に上がった熱を下げてくれます。


そしてお水をちゃんと飲むこと。

むくんでいるからと安易に水を飲むのを控えたりすると、

却って身体は今ある水を抱え込んで流れが悪くなるので、逆効果です。

適度に水を摂ってお小水を出すことが大切です。


ただし、必要なのはお水。

お茶やジュース、スープなどの「水分」とは別カウントで考えて。

カフェインの入ったものは利尿作用が高いので、必要以上に排出を促してしまいますから、

あくまでも水分補給ではなく、楽しみとして飲んでください。

そしてキンキンに冷えたお水ではなく、常温以上のお水で。


また、気温差と湿気のWパンチで、今お腹はとても負担がかかっています。

暴飲暴食や、冷たいものを飲んだりすると、さらに追い打ちをかけて

胃のもたれ、食欲不信などの症状を引き起こすとともに、

身体を支える力も低下するので身体が歪み、肩こり腰痛などの原因を作ってしまいます。

胃腸の機能を助ける食材や、香りで湿気をとばす食材などを取り入れながら、

水はけのいい体づくりを目指しましょう。


の時期に良い食べ物


胃腸の機能を高める:米、ジャガイモ、とうもろこし、キャベツ、

          いわし、カツオ、牛肉、鶏肉


利尿作用がある:ハトムギ、黒豆、あずき、そら豆


身体を温める:ねぎ、生姜、みょうが、ししとう

                              

身体に籠った余分な熱と湿気を取り除く:緑豆、豆腐、きゅうり、セロリ、そば



そして、天気の良い日には、ぜひウォーキングやストレッチで身体を動かしましょう。

                                                                                               

足や身体が浮腫むようなら、足首や股関節を動かして。

足首や股関節には、冷えや湿気が溜まりやすいので、こまめに動かして、流してあげましょう。




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