最近、目が見えにくくなったりしませんか?

 



暑さ寒さも彼岸まで。

少し傾き始めた日差しはまだ少し暑いけれど、沿道には彼岸花が咲き、

晴れた日は、からりと乾いた涼しい風が吹いてとても心地よく散歩をしたくなります。

でも、まだまだ世の中はコロナ禍の真っ只中。

仕事も学校もリモートだったり、なかなか思うように外に出かけられないこともあって、

スマホやPC、テレビなどに頼りがちな毎日です。

かという私も、毎日配信サイトで動画三昧。

最近、目が霞んだりして急に視力が低下したような気がします。

私だけでなく、最近患者さんたちも、目が霞むとか、視力が悪くなったとか、

年齢にかかわらず目の症状を訴える人がとても多くなったような気がします。


☆目は肝の様子を表す


瞳が輝いている、目が虚ろなど表現されるように、目は生命力を映します。

目に力があり、輝いていれば「神(精神)が宿る」と考え、力や光のない目をしている時は

「無神(精神がいない)」状態といえ、メンタルが崩れているサインです。

目は風景や周りの様子を捉え、脳を通じて外部からの情報を常に処理しています。

その活動エネルギーは、「血」によって運ばれる栄養分によって賄われているので、

「血」を統括している「肝」と深い関係があり、「肝」の様子は目によって表されると言われるほどです。

私たちの生活は、今、PCやスマホ、テレビなどで常に情報を処理してフル活動していますから、

目の疲労もMAXです。

加えて、コロナ禍の緊張や不安の中、過分なストレスを受けていることもあり、

「肝」は傷めつけられていますから、目はさまざまな不調を訴えていると思います。

不調は、身体から発せられる警報です。

放っておくとさまざまな身体の不調に繋がるかもしれません。

「歳のせいだから」「忙しかったから」と諦める前に、目の訴えに耳を傾けてみませんか?


☆タイプ別目の症状


目の症状にはいくつかのタイプがあります。



(1)肝血虚タイプ


   字の通り、血不足。

身体の消耗、ストレスによる心身疲労、胃腸障害や過度のダイエットなどにより、

肝が疲れてしまうと、各機能に栄養が行き渡らない。

病気や月経、出産などは、血を消耗してしまうので、女性は特に注意が必要。

 

目の症状

疲れ目、視力低下、ドライアイ

その他の症状

めまい、息切れ、手足のしびれや冷え、不眠、月経少ない、髪のパサつき


養生法

食生活を見直し、規則正しい食事をする。

睡眠をしっかりとる。特に深夜12時〜3時は肝が全身に流れている血を肝臓に戻し、

解毒して栄養を養う時間です。

この時間帯に起きていると、血を肝臓に戻すことができないので、

深夜12時には寝ること。

どうしてもやらなければならないことがある時は、早朝起きてやる朝型に変えましょう。


(2)肝鬱タイプ


ストレスが溜まったり、イライラやうつ気分が続くと、身体が常に緊張するので

気血の流れが阻害されて鬱滞してしまいます。

その結果、滞った部分に熱がこもりやすくその周りの水分を消耗してしまうので

潤いが不足するので、痛みを伴う不調を訴えます。

運動不足や食生活の乱れ、睡眠不足、特にPCやスマホなどを長時間する人は

目の周りや頭、肩の 筋肉が常に緊張して硬直するので、目の周りに顕著に症状が出ます。


目の症状

頭痛や痛みを伴う目の疲れ、視力低下、目の周りのクマ、ドライアイ

その他の症状

頭痛、肩こり、不眠、不安感、イライラ、頭がぼーっとする、 生理痛、生理不順

 

養生法

ストレスを発散させることが大切。

適度な運動や、気分転換をして。

柑橘系の香りや、ジャスミン茶やミントなどのお茶は、

気分を発散してイライラを鎮め、気持ちを落ち着かせてくれます。


(3)肝腎陰虚タイプ


中高年に多く、慢性、老化による肝と腎の陰液(体液)の消耗。

(1)や(2)のパターンが長く続くと、症状は慢性化して肝だけでなく腎も傷つける。

すると身体の水分バランスが崩れ、不調をきたします。


目の症状

長引く眼精疲労や目のかすみ。飛蚊症、白内障、手足のほてり


そのほかの症状

腰痛、耳なり、難聴、物忘れ、手足のほてり、口渇


養生法

とにかく身体の深いところまで疲れているので、

しっかりした休養をとることが先決。

睡眠は万病の薬です。

特に夜12時〜午前2時は肝に身体中を巡ってきた血が肝に戻ってメンテナンスをするときです。

この期間に夜更かしをして目を酷使してしまうと、目と肝と腎を傷めてしまうので、注意が必要です。



☆身体のサインを無視しないで


私たちの生活は、目の情報収集に依存しがちです。

酷使するだけでなく、ちゃんと休ませて養ってあげることも大切です。

目の疲れは心と身体の疲れのサインだと理解して、放って置かず

症状が重くなり頭痛や肩こりなどを引き起こす前に、

普段の生活の中で目の疲れをやわらげる習慣を身に付けましょう。 


疲れ目を和らげるツボ

 

印堂(いんどう):陥没している眉間の中央

攅竹(さんちく):左右の眉頭の内側のくぼみ

四白(しはく):左右の目の真下くぼみ

太陽(たいよう):こめかみのやや目尻寄りのくぼみ

睛明(せいめい):左右の目頭の上のくぼみ


などをマッサージをしたり、ホットタオルなどで温めてあげると

気血が巡って症状が楽になりますよ。





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