2025年春の養生

 



2025年が始まったかと想ったら、

気がつけばもう4月。

桜の花が咲き乱れ、あちこちから植物も芽吹いています。

ここのブログも気がつけば、今回が今年最初。

今年はちゃんと定期的に書こうと想っていますのでよろしくお願いします。


さて、春はやってきたものの、

とにかく寒暖の差が激しくて翻弄されますよね。

せっかく暖かくなったのに、ここ最近の寒の戻りで

桜だけでなく私たちの体もびっくりして

体調を崩す人が増えています。

2025年の暦を読むと、

去年以上に気まぐれな天候になりそうですから、

激しい気温差も気圧も湿度もアップダウンが予想され、

これまで以上に身体の声に耳を傾けて

養生をしっかりしないといけません。


春の気は、暖かい陽気を運んできます。

すると、冬の寒さにじっと耐えていた植物たちが

一斉に芽吹くように

私たちの体も、活動期にシフトチェンジします。

春の日差しを感じると、わけもなくウキウキしたり、

お出かけしたり体を動かしたくなったりしますよね。

植物同様、私たちもまた、

季節の変動を敏感に体が作用しています。


冬は体を固めて体温を保持して寒さから身を守り、

春は貯めていたエネルギーを外に向かって放出して、

活動するための体にシフトチェンジします。

この体の切り替え時期に、

気温や気圧などがアップダウンしてしまうと、

その変化に体がついていくことができずに、

さまざまな不具合を引き起こします。

例えば、暖かくなって体が緩んだところに、

冷たい風が急に吹いて

冷気を体に入れてしまって、風邪をひくとか、

ぎっくり腰や寝違えを起こすとか。

特に今年は、乾燥も伴っているので、

水分不足の体に冷えが入ると、

ひきつれを起こしやすくなります。

最近攣りやすいと思っている人は、

水分をこまめに摂ることが大切です。


また、冷えが長く体の中に居続けると、

その冷えを打ち消そうとして

体の内側から熱が発生して、「内熱」を作ります。

本当は冷えているのに感じる熱なので、

籠ったような嫌な熱さを感じます。

汗は出ないのに、手足が熱いとか、

顔が火照る、目が充血する人が多いです。

この内熱が体に居座ってしまうと、

体の奥の水分が消耗させてしまうので

とにかく喉が渇き、冷たいものを欲しがります。

でも実際は体が冷えているのですから、

冷たいものをお腹に入れたらさらに悪化してしまいます。


便秘や渋り腹の症状があれば、

お腹の中に内熱がこもっているので要注意。

腰回りお腹周りを温めて、

睡眠をしっかり取ることが第一です。

また、PCなどで目を使いすぎたり、

仕事が忙しすぎたりすると、

体は疲れていても、頭が興奮していて、

そこにも熱が発生します。

もし、夜目が冴えて眠れなかったり、

夜中に目が覚めて眠れない人は、

頭が興奮して覚めてないのです。

頭の後頭部やこめかみを、ホットタオルや

温めた小豆枕などで温めてあげましょう。

熱で熱に対応するのかと思う人もいるでしょうが、

目を閉じて、優しい熱でじんわり温めてあげると、頭の興奮が鎮まり、

穏やかな睡眠を誘ってくれますよ。


「内熱」は色々な原因で作られますが、

それをいつまでも体の中に居座らせておくと

体が消耗してしまいます。

寒暖差は激しくても、春のうちに体をしっかり巡らせて

これからくる厳しい季節に備えなくてはなりません。

この時期にしなくてはならないことは、

体を冷やさないこと。

それから睡眠をしっかり取ることです。


苦味は、内熱を散らしてくれる作用があります。

コーヒーやカカオの苦味は有効ですが、

カフェインが入っているので

飲む時間に気をつけて。

カカオは甘さの少ないものを。

春は山菜や菜の花の苦味も美味しいですよね。

上手に摂ってください。



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