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そろそろ夏に備えた養生をしよう。

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  新緑が風に揺れて、 気持ちのいい初夏になりました。 ゴールデンウィークは少し寒の戻りがあって冷たい雨が降りましたが、 これから季節はようやく暑い夏に向かいます。 とはいえ、相変わらず暑かったり寒かったり、 雨が降ったり照りつけたりと、相変わらず不安定な陽気が続きそうで、 私たちの自律神経はかなり翻弄されて、早くも疲れ始めています。 春から不調を感じている人は、耳鳴りや眩暈、動悸などの症状が出たり 不眠症や眠りが浅くなると訴える人も多いです。 また女性は、ホルモンバランスに影響されやすいので、 生理不順や、更年期症状などが出やすくなります。 また、春から風邪をひいて咳が止まらない人も多いですが、 これらも皆、不安定な陽気のせいです。 まず、お腹を立ち上げましょう。 お腹は、エネルギーを作り、全身に巡らせる源です。 今から梅雨明けまでは、冷たいものは本当に厳禁です。 下痢や軟便の人はもちろん、特に便秘の方は、白湯を飲みましょう。 コーヒーやお茶は利尿作用はありますが、 いくら暖かくても体を潤しません。 朝と夜だけでも、温かい白湯を飲みお腹を滋養し体を潤しましょう。 ただ、苦いものは暑さを散らします。 コーヒーの苦味は、体の芯の熱を散らしますから、 暑い昼間に飲むのはおすすめです。 苦味は、体に不必要なものを排泄し、湿気を取り、 上に上がった熱を下げます。 のぼせや頭痛のある時は、体の上の方にある熱を降ろし、 気の鬱滞を流してくれるセロリがおすすめ。 斜め切りしたセロリを、塩昆布と和えたり、 白だしと酢で浅漬けにして常備菜にしておくと便利です。 体の熱を散らし、気を巡らせ血を循環させるのは辛味です。 自律神経が乱れ、気血が鬱滞しやすい今、 辛味でありながら、涼性の食べ物を。 これからの季節なら、紫蘇、玉ねぎ、大根がおすすめです。 大根と、紫蘇を千切りにして混ぜ、酢と醤油、ごま油で作ったドレッシングをかけて食べると、お腹だけでなく気持ちもスッキリしますよ。 これを付け合わせにして、 アサリと春雨のスープなどいかがでしょうか? アサリは体のほてり、イライラを鎮め、肝を助け、腎を養います。 また、春雨はお腹を滋養し、湿気を取りストレスによる熱を流します 昨日、セロリとシソを使って、浅漬けを作ってみました。 斜め切りをしたセロリとシソを 簡単にポン酢とごま油で和えただ...

2025年春の養生

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  2025年が始まったかと想ったら、 気がつけばもう4月。 桜の花が咲き乱れ、あちこちから植物も芽吹いています。 ここのブログも気がつけば、今回が今年最初。 今年はちゃんと定期的に書こうと想っていますのでよろしくお願いします。 さて、春はやってきたものの、 とにかく寒暖の差が激しくて翻弄されますよね。 せっかく暖かくなったのに、 ここ最近の寒の戻りで 桜だけでなく私たちの体も びっくりして 体調を崩す人が増えています。 2025年の暦を読むと、 去年以上に気まぐれな天候になりそうですから、 激しい気温差も気圧も湿度もアップダウンが予想され、 これまで以上に身体の声に耳を傾けて 養生をしっかりしないといけません。 春の気は、暖かい陽気を運んできます。 すると、冬の寒さにじっと耐えていた植物たちが 一斉に芽吹くように 私たちの体も、活動期にシフトチェンジします。 春の日差しを感じると、わけもなくウキウキしたり、 お出かけしたり体を動かしたくなったりしますよね。 植物同様、私たちもまた、 季節の変動を敏感に体が作用しています。 冬は体を固めて体温を保持して寒さから身を守り、 春は貯めていたエネルギーを外に向かって放出して、 活動するための体にシフトチェンジします。 この体の切り替え時期に、 気温や気圧などがアップダウンしてしまうと、 その変化に体がついていくことができずに、 さまざまな不具合を引き起こします。 例えば、暖かくなって体が緩んだところに、 冷たい風が急に吹いて 冷気を体に入れてしまって、風邪をひくとか、 ぎっくり腰や寝違えを起こすとか。 特に今年は、乾燥も伴っているので、 水分不足の体に冷えが入ると、 ひきつれを起こしやすくなります。 最近攣りやすいと思っている人は、 水分をこまめに摂ることが大切です。 また、冷えが長く体の中に居続けると、 その冷えを打ち消そうとして 体の内側から熱が発生して、「内熱」を作ります。 本当は冷えているのに感じる熱なので、 籠ったような嫌な熱さを感じます。 汗は出ないのに、手足が熱いとか、 顔が火照る、目が充血する人が多いです。 この内熱が体に居座ってしまうと、 体の奥の水分が消耗させてしまうので とにかく喉が渇き、冷たいものを欲しがります。 でも実際は体が冷えているのですから、 冷たいものをお腹に入れたらさらに悪化して...

立秋になりましたが・・・

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  今年も暑い夏になりました。 どこの地域でも毎日30℃を越えた気温で 水道からお湯が出るほどです。 部屋も湿気を含んだ熱気で、クーラーなしでは 生活できない状況になっています。 本来、夜寝る時はクーラーは切って 体を冷やしすぎないようにすることが 夏バテ防止だったはずでしたが、 今年は切ったら眠れず却って夏バテになる状況で 夏の過ごし方も大きく変わってきています。 地球温暖化のせいなら、 これからどうなるのか不安になってきますが、 地球もまた自然界と一連の動きをしています。 東洋医学で見る「暦」は、 天体の動きと自然界の動きを統計して作られたもので、 そのサイクルは変わりません。 今年は「土運太過」という巡りの年で、 「土」の性質が強く出る年であることは 年始のお話でしたと思いますが、 この夏もそれは同じです。 暑い夏ではありますが、地面自体は冷えているので、 暑さに下半身まで薄着になってしまうと冷やしてしまいます。 ことにクーラーの冷気は下に降りてきますから 尚更です。 寝る時は長ズボンを履いて、 必ずタオルケットや薄がけなどを用意して、 足を露出して寝ないでくださいね。 寝ている時は血もメンテナンスするので、 必要分しか巡りませんから、 冷やしてしまうと冷えが溜まってしまうので、 むくみやひきつれを起こしやすく、 朝起きた時に体が重くだるくなってしまいます。 今ゲリラ豪雨や線状降水帯など、 大きな雨があちらこちらで降り、 土砂崩れが起こりやすくなっていますが、 それと同じようなことが、 私たちの体でも起こっています。 「土」というのは、土台であり、生命を育む基盤です。 私たちの体を作る中心が、水でチャポチャポして、クズグズしたら 体を支えられず、倒れてしまいますよね。 体のむくみは水の停滞です。 体の表面上に出てくれば、目に見えますが、 それと同じことが、内臓の中でも起こっていて、 食欲不振、倦怠感、体が重い、下痢や便秘から 動機や息切れ、肌荒れ、湿疹やできもの、 虫刺されが治らないなど 水の停滞が、全ての体の不調に繋がっています。 ですから、今年の夏は水捌けをよくすることが、 ポイントです。 お腹を冷やさない がいちばんの課題です。 暑いからといって冷たいものをたくさんとってしまうと、 ただでさえ弱っているお腹がさらに弱ってしまいます。 もう立秋を過...