やっと秋が来ました

 



9月までは暑かった気候も、10月に入ってようやく涼しい風が吹いてきました。

今年も本当に長くて辛い夏で、

あまりの酷暑に、私たちの夏の過ごし方も変わってしまうほどでした。

活動期の頂点だったはずの夏は、暑さのため外に出ることもできず、

屋内で静かに過ごす人も多かったでしょう。

今年の夏はほぼ日本全国民クーラー漬けになりました。

この暑さの中では仕方がないこととも言えますが、

体を積極的に動かして、生体エネルギーを外に向かって放出し、

体内の毒素や老廃物をデトックスするはずの季節が、

クーラー漬けになったことで、逆に冷えを取り込んで毒素や老廃物を体の中に残したままです。

これから秋冬がやってくると、体は「放出」から「貯蔵」にシステムが変わってくるので、このままでは「ゴミ」も一緒に「貯蔵」してしまいます。


今年は、10月から11月にかけて、冷たく乾いた気と暖かく湿った気が争い

気温や湿度がアップダウンして不安定になります。

そのうちに陰気が沈み、その上寒気が迫るので一気に冬になりそうです。


体の中に冷えが残ると、体温を保持するために体の中から熱が発生します。

この熱は、腎という体の奥に貯蔵してあるエネルギーを使います。

そのエネルギーは私たちの命の源でもあるので、

それを使うと体がとても消耗してしまいます。

加えて、冷たい風は肺を害し、湿気はお腹を害するので

免疫力も体力も低下して、発熱性の風邪を引きやすくなります。

この秋に大切なのは風邪をひかないこと。

そのためには、お腹にある冷たい湿を追い出さなくてはなりません。

まだ暑いからといって、冷たい飲み物やアイスを食べている人がいたら

もう本当に本当にやめてくださいね。

また甘いものは「湿」を取り込むので、できるだけ少なめに。

アレルギーのある人は、アレルギー発作を助長しますから、

食べれば食べるほどひどくなります。

すでに湿疹や吹き出物、蕁麻疹が出ている人は、ガマン、ガマンです。


まずはできるだけ温かい飲食を摂って、お腹の中から温めて、

お小水をたくさん出してくださいね。

それからこの時期は鹹味(塩味)のあるものを食べましょう。

ここで言う鹹味とは、食塩の塩けではなく、

ミネラルの入った天然塩やにがりのような味のことです。


ミネラル分が不足すると、免疫が落ちて風邪を引きやすくなり、

風邪を引くとミネラルを消費してますます不足してしまいます。

ミネラルの中でも、亜鉛は免疫細胞を活性化させ、

細菌やウイルスを撃退するのでとても大切です。

そして亜鉛の吸収を助けるほか、抗酸化作用、ストレス緩和などの作用もある

ビタミンCの入ったものも積極的に摂りましょう。

そして適度に日光にあたり、ビタミンDの吸収を高めましょう。


亜鉛を多く含んだ食品

・貝類(かき、あさり、しじみなど)

・魚介類(さば、イワシ、アジ、煮干し、うなぎなど)

・ナッツ類(カシューナッツ、アーモンド、ごまなど)

・大豆(納豆、豆腐など)

・肉類(牛肉、レバー類)

・乳製品

・野菜類(切り干し大根、枝豆、ブロッコリーなど)


日本人は、総じて亜鉛が不足気味なので、意識を持って摂ることが大切。

ただし亜鉛は多すぎると、体に不具合を起こすので、サプリメントなどでとらず、食品で摂ることをお勧めします。

ナッツは手軽に取れる食品ですが、食べ過ぎると腎機能を阻害することがあるので1日5粒程度にしてくださいね。

季節の変わり目はコロコロと陽気も変わりやすいですから、翻弄されない体を作って乗り切りましょう。




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