梅雨バテ

毎日毎日、雨、雨、雨。
洗濯物は乾かないし、部屋の中もじっとり湿気に覆われていて気持ちが悪いです。
でも、今年の梅雨は気温があまり上がらないので、身体的には消耗しないので助かっていますが、
冷えを体に取り込んでいる感じは否めません。

本来、汗をかいて身体の中にある不要なものたちをデトックスして巡りをよくするはずのこの時期に、
冷えを溜め込んでしまうと、この後やってくる秋冬にとてもよろしくない状況を作ってしまいます。
「夏だから」というイメージは捨てて、肌寒いと思ったら素直に上着を着ましょう。
もし暑くなって汗が出るようなら、脱げばいいのです。
周りに流されず、自分の感覚でこまめに体温調節をすることが大切です。

さて、ただいま手足口病が大流行中。
子供だけでなく、大人でも多くの人が感染している模様。
本来は子供の病気だけれど、この陽気のせいで免疫力が低下しているからだと
テレビで言っていました。

「夏バテ」ならず「梅雨バテ」。
そんな言葉も出てくるほど、今年の梅雨は体に負担がかかっているようです。
夏前にバテてしまったら、夏はどうなってしまうの?

本来夏は、エネルギーを放出して活発な活動をするとともに、身体をデトックスして、
次にエネルギーをうちに貯める秋冬に備える季節です。
1年で最も元気があるはずの季節にバテバテでは、とても秋冬に備えることなどできません。

「梅雨バテ」の症状としては、
▼頭痛
▼お腹の調子が悪い
▼身体が重くてだるい
▼やる気が出ない
▼気持ちが落ちる
などがあります。思い当たる症状はないですか?
どれも、湿気と冷えのいたずらです。
陽気は天の変化ですから抗えませんから、それに負けない身体づくりが必要ですね。

◎ストレスや疲れを溜めない
◎身体を冷やしすぎない
◎適度な運動
◎深呼吸をする

ストレスのない生活などないですが、ストレスを溜めてしまうと身体を固めてしまいます。
特に首肩を固めてしまうと、交感神経が常に優位になり(つまり常に興奮状態)
睡眠の質が低下しますから、疲労感や倦怠感が抜けにくくなります。

そんな時は、ぬるめのおふろに首までしっかり使ってあげましょう。
だいたい5分ぐらいで大丈夫。
シャワー派の方は、シャワーのお湯を後頭部から首、肩甲骨の間にかけて、
少し熱めのお湯を当ててあげると、全身の緊張が緩みます。

首回りは外部からの刺激に敏感に反応するツボが多いので、
温めてあげると全身が巡って汗が出ますが、
入浴で汗を掻き過ぎると却って体力を消耗してしまうので、長湯は厳禁です。

また、脇の下、耳の下、股関節内側、膝の裏、足首の内側など、リンパを温めるのも効果があります。

汗をかいた後は、しっかり拭き取ることと、水分を補給することを忘れずに。
ここで冷たいものを飲んでしまうと元の木阿弥なので、ご注意を。
できれば、寝る前と朝起きた時には白湯を飲むとより効果がえられます。

寝る前までPCやスマホを見ていると、脳が興奮してなかなか寝つけません。
また、目を酷使すると、それと関係が深い「肝」という機能が興奮してしまいます。
「肝」は、昼間は体中に血を配分し、夜は身体中に巡った血を浄化養生するところです。でも、「肝」が興奮していると、いつまでも血が「肝」に戻ることができないので、
リセットできずに疲れが取れません。

こんな時は、目に温めたタオルなどでホットパックを。
目を覆ってあげるだけでも、脳や「肝」の興奮を沈めます。
また、かかとの「失眠(しつみん)」というツボにお灸をしたり、
お湯を入れたペットボトルの底を当てるなどしてあげると、
「肝」の興奮を沈めて眠りやすくなります。

仕事中で、余裕がない時は、せめて深呼吸を。
吸うよりも吐く事を意識して。
集中したり、緊張している時は、吐く息が疎かになりがちです。
息を吐かないと息は吸えませんから、
意識していないと、呼吸は浅くなってしまい、いつまでも古い空気を換気できません。
疲れを感じた時、煮詰まった時にこそ深呼吸してみましょう。


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