シナモンと生姜〜寒さから身を守る養生2
本格的な寒さになってきました。
北の地方はいきなり大雪が降ったり、関東でも雪の予報が出たり、
今年の冬もしっかり寒くなりそうです。
特に朝晩はとても冷え込んで、冷え性の人でなくても足腰が冷えたり、
背中がゾクゾクしたりしてなかなか身体が温まりませんよね。
こんな時は、身体の中から温めてあげましょう。
温かい飲食物を取ることはもちろんですが、食材には
「温」「熱」=あたためる:身体を温める、痛みを止める、新陳代謝の促進
「涼」「寒」=冷やす:身体の熱を取る、鎮静、解毒、消炎効果
「平」=どちらでもない:刺激の少なく、穏やかで優しい
と言った性質があり、寒いこの時期は、「温」「熱」の性質を持つものを取り入れると、
より効果的に身体を温めることができます。
しかし、同じ「温」の性質を持っていても、温め方がそれぞれ違います。
そこで、今回はその「温」の食材の中でも料理にも飲み物にもおやつでも取り入れやすい
「シナモン」と「生姜」を例にとってお話ししたいと思います。
《シナモン》
シナモンは、クスノキ科の常緑樹「日桂(ニッケイ)」の樹皮を乾燥させたスパイスで、
その産地によって微妙に香りや味が違う。
ヨーロッパでは、スリランカ産のセイロンニッケイを「シナモン」と呼ばれるが、
日本やアメリカでは、カシアニッケイ(ベトナム、日本産)も
ひっくるめて「シナモン」と呼ばれ、
ひっくるめて「シナモン」と呼ばれ、
日本で馴染みの深いニッケは、カシアニッケイの根の部分を使っていてます。
どの種類も基本的には同じですが、カシアニッケイは取りすぎると
肝臓に負担をかけてしまうので摂取の仕方に注意が必要です。
(お茶で少し香りづけする分には大丈夫)
肝臓に負担をかけてしまうので摂取の仕方に注意が必要です。
(お茶で少し香りづけする分には大丈夫)
シナモンは東洋医学では生薬にも使われ、桂皮(けいひ)と呼ばれ、
「熱」と「辛」の性質を持ち、身体を温めて停滞しているものを動かし発散します。
肺、心、脾、肝、膀胱というように体全体に作用し、全身を温めるので、
寒いところにいて身体が冷えてしまったとか、冷え性で手足が冷たいなどという時は
シナモンがオススメです。
また鎮静作用もあるので、寒くて身体が固まって痛い時にも効果的です。
シナモンを摂取するオススメの時間は夜。
肌の修復、若返りに良いとされる成長ホルモンは主に就寝中に分泌されますし、
人は、就寝中に体の調整や修復、回復を行うからです。
また、シナモンにはリラックス効果がありますので、さらなる安眠効果も期待できます。
《生姜》
肺、脾、胃と、主に上半身に作用するため、冷たいものを飲んでお腹が痛くなったり、
冷たい空気を吸って咳や鼻水がでたときなどにオススメです。
発散作用、健胃作用、鎮吐作用があるとされるので、
発汗により寒気を伴う風邪の初期症状や、
健胃止嘔作用は胃腸の冷えなどによる胃腸機能低下防止などに使われます。
「辛」「温」の性質(辛味により体を温める)を持つ。
ただ、この効果は加熱したもので、生のまま摂取すると、
解熱・殺菌作用・免疫細胞活性化作用により、風邪や免疫力アップに効果的ですが、
解熱により身体の芯をひやしてしまうので、使い方に注意が必要です。
似たような性質のものを合わせると、お互いの利点が相乗効果を発揮しますから、
とても身体が冷えた時は、シナモンと生姜を合わせて使うと効果的です。
また、温まるスピードとしては生姜の方が速いですが、
持続力としてはシナモンの方が長く温まった状態が続きやすいので、
2つを合わせると即効性と持続性が兼ね合わさるのは、嬉しいですね。
今日は寒かったかな?という時に早めに摂取することでかぜの対策にもなりますから、
この冬、活用してもらえたらいいなと思います。
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