冬の養生は春の準備
2020年も明けまして、気がつけばもう「大寒」(2020年は1月20日~2月3日)です。
今年の冬は寒さが厳しいかと思えば、いきなり暖かくなったりして、
大寒だっていうのに、この暖かさ。でもまた雪の予報も出ていて、
気温のアップダウンが激しく身体にはとても過酷で、対応が大変です。
その為、寒暖アレルギーによる、咳や鼻水、皮膚疾患が増えているような気がします。
目まぐるしい気候に翻弄されないように、
今年も養生に気を配っていきたいと思いますので、よろしくお願いします。
さて、「大寒」と言えば、本来なら暦の上では1年で1番寒い季節。
雪が降り池の氷は厚く固まる、「氷天雪地」(凍てつくような寒空と雪に覆われた大地)
と言われ、読むだけで寒くなりますが、反面、「大寒」は冬の最後の時期で、
この後くるのは「立春」(2020年は2/4)つまり、春です。
2月の初めは、「春」と言うには寒すぎますが、それでも空気が少しずつ変わるものです。
もうすぐ来るであろう春のために、この時期はしっかり準備をしなくてはなりません。
植物は、春、芽を伸ばして葉を開き、花を咲かせるために、
冬の間は地の中に根をしっかり這わせるように、私たちの身体も、
春という「活動期」に元気に活動できるように、
しっかりと休養を取り、エネルギーを貯めるようにできています。
寒さの中、体温を維持するにはそれなりのエネルギーが必要です。
ですから、身体は熱を放出しないように身体を締めて、
代謝を抑えて内側にエネルギーを閉じ込めようとしますから、
食べたものは他の季節よりも確実に身体に蓄えられます。
食べ過ぎると、他の時期よりもぽってり脂肪がついてしまいますからご注意。
逆に食事を抑えてこの時期に積極的に運動すれば、どの季節よりもダイエットの効果があり、
実際それを奨励するダイエット方法もありますが、それはあまりおすすめできません。
脂肪はエネルギーを貯めたものですが、普段は固まっていますので、
これを燃焼させるためには温めて溶かさなければなりません。
そのために私たちが生まれながら持っているエネルギー(生命エネルギー)を使わなければなりません。
これは私たちの「生命」そのもので、増やすことはできませんから、
使うべき時でないときに浪費してしまうと、結果として命を削ることになってしまうからです。
「何も咲かない寒い日は、下へ下へと根を伸ばせ。
やがて大きな花が咲く」
相田みつをさんの書にもあるように、冬の養生は、まさにこの言葉の通りです。
この時期に必要な養生は、春への準備。
もうすぐ来る「活動期」のために「必要なエネルギー」をため、
身体をしっかり休めて身体のメンテナンスをすることです。
身体は休むと、自動的にメンテナンスをするシステムになっています。
充分な睡眠と休養は、この時期特にとても大切なことです。
そして、身体の冷やさないようにすることは、体温の保持を助け、エネルギー燃焼を助けます。
私たちの生命エネルギーの消費を抑え、老化を抑制することもできます。
手首足首、頸を守って熱の放出を防ぐこと。
それから、熱性のある食べ物を食べて身体の中から温めることも効果的です。
この時期の身体を温める「温」「熱」の食べ物の代表は根菜類です。
この時期に伸びる「根」ですから、この時期に必要なエネルギーが詰まっています。
とは言え、食物繊維が多いですから食べ過ぎると、胃腸に負担をかけてしまいます。
それを助けるものとしてオススメなのは、「春菊」
春菊は胃腸の働きを助け、体の巡りを整えます。
また、ビタミンも豊富で、乾燥により肺に溜まる熱や痰を取り除き、風邪から守ってくれます。
ここに、「腎」(生命エネルギーを貯めてある場所)を補う鶏肉などを入れると、
立派な冬の養生食になります。
スープや鍋などにすると、身体をより温められますのでオススメです。
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