秋だから気をつけたいこと。
9月になってもまだまだ暑い日が続いていますが、
からりと晴れ上がった空も風も、お店に並ぶ果物や野菜たちも、
夏から秋の顔に変わってなんだかうれしくなります。
今年の夏は本当に暑かったですね。
加えてコロナ騒ぎのマスクのせいで暑さも倍増。
熱中症予防のためにもいつもよりもしっかりクーラーをかけることを推奨され、
クーラー漬けになっている人も多いでしょう。
過酷な夏を越して、今、身体はとても消耗していますから、
夏バテをしてお腹を壊したり、のど風邪など、具合の悪くなる人がとても多いです。
これからは気温もだんだん下がって、過ごしやすくなって来るでしょう。
だからと言って無理をすれば、体調をガクンと崩して秋の大風邪をひいてしまいます。
東京都の警戒レベルが少し下がったとはいえ、コロナの収束はまだまだ見えませんから、
この時期に大風邪をひくのは避けたいところ。
今のうちに夏で疲れた身体をしっかり休ませて、身体を立て直すことが大切です。
☆秋と身体の関係
東洋医学では秋は「燥」(乾燥)の性質もち、「肺」に作用しやすいとされています。
ですから、身体のバランスが崩れたり、身体が消耗していると、
「肺」を中心に水分が損なわれやすく、肺が司る「喉や鼻、皮膚」が乾燥して、
容易に風邪や冷えなどの外邪の侵入を許してしまいます。
☆秋の乾燥から身体をまもるためには
今、夏の活動期から冬の休息期に向かうために身体はシステムを切り替え途中です。
不意な変化に対応できるように、自律神経を訓練することも大切です。
お風呂あがりに手足と顔にさっと水をかけてあげましょう。
ひやっとした刺激に毛穴がキュッと締まりやすくなります。
夏のようにいつまでもだらだら汗をかいていると、毛穴がいつまでも開いてるので、
熱や水分が身体から逃げてしまうし、逆に外の風邪や冷えの侵入を許してしまいます。
毛穴は身体の中と外を結ぶ「扉」のようなものですから、
しっかり開閉ができるように、自律神経を刺激してあげましょう。
また、汗をかいたらこまめに拭いて、
肌寒いと感じたら首や足首を直接風に当てないようにすることも大切です。
☆肺の乾燥を防ぎ、潤わせる食材
秋を健やかに過ごすためには、夏に消耗した「陰気(身体の興奮を鎮め、潤す体液の素)」を補充することが大切です。
それを作り養うには、睡眠がとても重要ですが、この時期に旬の食材は
それらを補うのにとても良いものがたくさんあります。
陰気を補い、滋養する食材
・ 野菜類=ホウレン草、キュウリ、トマト、なす、白菜、山芋
・ 魚介類=アサリやカキなどの貝類、タコ、イカ
・ 果物類=イチジク、柿、梨
・ 肉類=鴨肉、鶏肉、豚肉
・ その他=蕎麦、松の実、枸杞の実、黒胡麻、黒豆、豆乳
身体の水分を補給して潤す働きのあるもの
・ 野菜類=キュウリ、冬瓜、トマト、レンコン
・ 果物=柿、梨、パイナップル、ブドウ、りんご、キウイ
・ その他=豆腐、緑豆、牛乳
粘膜を保護して痰やを切り、咳を抑える働きのあるもの
・ 野菜類=からし菜、ごぼう、春菊、大根、白菜、青梗菜、南瓜、紫蘇、人参
・ 魚介類=昆布、海苔、ワカメ
・ 果物類=梨、バナナ、ミカン、イチジク
・ その他=小豆、枝豆、えんどう豆、黒豆、大豆、緑豆、銀杏、落花生
なかでも、今旬の梨は身体を潤し、余分な熱を鎮めてくれるので、
乾燥による鼻や喉の粘膜の荒れや炎症を抑えてくれるので、これからの風邪予防に最適です。
生で食べるのはもちろん一番美味しいですが、
砂糖の代わりにすりおろして醤油やすりにんにくなどと混ぜてお肉をつけて焼けば、
お肉が柔らかく美味しく焼きあがりますよ。
スペアリブも骨がホロリと取れるくらい柔らかくなります。試してみてくださいね。
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