9月になりました。今年の秋の養生①



9月です。風が変わりました。

立秋を過ぎたあたりから、暑さの中にも秋の気配を感じるようになり

暑さ厳しかった夏の勢いも少しずつ衰え始めました。

季節は処暑。まさに夏の暑さが峠を越して、秋の気配を感じる時期です。

時折やってくる涼しい風にホッとするような、肌寒さを感じるような。

この時期になると、秋雨前線が登場して冷たい空気と共に秋を運んできます。

夏の勢いは衰え始めたとはいえ、今年はとても厳しい暑さでしたから、

この秋とのせめぎ合いはしばらく続き、寒暖を繰り返して秋となるでしょう。

特に今年の陽気は極端に変化する年と言われているので、

上着などを使って寒暖差にこまめに対応しましょう。


秋の養生で1番大切なことは「冷やさない」こと。

「体を冷やさないように」と1年中言っていますけどね。

この時期は本当に気をつけないといけないのです。

と言うのも、夏は体のエネルギーを放出して活発な活動をするとともに、

エネルギーと一緒に熱を放散して暑さから身を守っていましたが、

秋になると外に向かっていたエネルギーは、やがてくる冬に備えルべく

内側に取り込む方向に切り変わります。

そのため、安易に冷たいものを飲んだり食べたりして内臓を冷やしてしまうと、

体の芯を冷やしてしまい、その冷えを抱えたまま冬を迎えることになってしまいます。


まだ暑い日も来るとは思いますが、

これからの暑さ対策は、冷たい飲食をするのではなく、

シャワーをサッと浴びたり、冷たいタオルで汗を拭くなどして、

表面の熱を取り除きましょう。

体表を覆う汗は、体温調節の妨げになりますから、

拭いてあげるだけでもさっぱりしますよ。


汗を掻きっぱなしでいると、暑いところでは熱を取り込み熱をこもらせ、

涼しいところや風に吹かれると、冷えを取り込み「保冷剤」になってしまいます。

お腹にかいた汗をそのままにしておくと、お腹が冷え、お腹の調子を悪くするだけでなく、

腰の方にも移行してぎっくり腰などを起こしやすくなります。

また、汗をそのままにしておくと毛穴も緩くなっていますから、

風邪を容易に侵入させてしまいます。

背中から首にかけては、風邪が入りやすいツボがあるので、特に注意が必要です。


今年は強めにクーラーをかけて、部屋に閉じ籠っていた方も多いのではないでしょうか?「危険な暑さ」と言われた酷暑でしたから致し方ありませんが、

そんなわけで私たちはすでに例年よりも体の中に冷えを取り込んでいますから、

今風邪を取り込んでしまうと、秋の大風邪をひいて酷い目に遭いそうです。

暑くても、夏から秋へと生活を切り替えましょう。


また、季節の変わり目は、体を切り替えるのに体内の水を消耗します。

特に今年の秋は、飲んでも体の中に留めておけずどんどん消耗してしまうほど

体が乾燥しますので、引き続きお水をしっかり摂取しましょう。

ただ、一気に飲んでも留めておけませんから、夏のようにごくごく飲むのではなく、

水筒やペットボトルなどを持って、少しずつこまめに摂取することが大切です。

そして飲む水にはもう氷なんか入れないでね。


自分のお小水に気をつけて。お小水は体のバロメーターです。

お小水の回数が少なく色が濃くなっているときは、水不足です。

逆にお小水の回数が多く無色でたくさん出る時は、体が冷えている証拠です。


水分不足は体に炎症を起こし、痛みや痒みを引き起こします。

体に冷えが残れば、むくみを引き起こします。

まず出るのは粘膜のむくみで、鼻や喉がむくむと鼻水や咳が出やすくなり、

誤飲したりします。痰は絡んでないのにえへん虫を感じる時もむくんでいるときです。

特に喉や鼻の粘膜は外邪の侵入を防ぐ要ですがから、気をつけなければなりませんね。


粘膜を潤して、むくみを防ぐ便利な食べ物があります。

それは梨。

生のままだと冷やしがちですが、加熱すると風邪の初期の薬になります。

蜂蜜を少しかけてもいいのですが、

旬の梨はとても甘いですから、ほんの少しお水をかけて蒸すように鍋で加熱してあげると、

柔らかくジューシーで美味しいですよ。

もちろん、レンジでチンだと簡単ですね。

他にも、豆腐や蓮根、大根、白菜などあります。

みんな白い食べ物ですね。

迷ったら白い食べ物食べてください。覚えておいてくださいね。





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