冬の足音
秋晴れの良い天気です。
街路樹の葉が少しずつ色づき始め、青空とのコントラストが綺麗です。
つい最近まで暑かったのに、風が心地いいです。
でも朝晩は少し寒くなって上着が欲しくなり、ふと気がつくととても日が短くなって、
ちょっと前まで7時ごろでも明るかったのに今では5時になると真っ暗でびっくりします。
「秋の日はつるべ落とし」と言うように(もはやつるべ落としを知らない人が多そうですけど)
陽も気温もぐっと落ちて、気がつけば晩秋、冬の気配を感じ始めました。
今年の立冬は11月7日。
10月23日~11月7日のこの期間は、霜降(そうこう)と言います。
字の通り、この頃から霜が降りたりする時期という意味です。
今はまだ霜が降りたりしないけど、急に寒さを感じる時期ということです。
そろそろ冬仕度をしなくっちゃ。
衣替えをして、コートを出して、暖房器具の準備も必要。
それと一緒に身体の方も冬を迎える準備をしましょう。
クマが冬眠するために、秋にたくさん食べ物を食べて栄養を蓄えるように、
人間の身体も秋はエネルギーを身体の内側に貯め込みます。
そうしてクマが巣穴で春まで冬眠するように、人間も冬眠こそしませんが、
エネルギーを内側にしまって冬の寒さから守り、春夏に消耗したものを回復させながら
次の春を待ちます。
「冬は貯蔵の季節」
最も、今は飽食の時代ですから、いつもよりたくさん食べる必要はありません。
身体の方で勝手に蓄えます。
「天高く馬肥ゆる秋」
馬も肥えますが私たちも肥えますから注意が必要です。
でも、身体を考えた食事をすることは大切。
この時期オススメなのは、今がちょうど旬の「レンコン」です。
レンコンには肺を潤し、熱をとる効果があるからです。
「肺」は「皮膚」と連携して、外からの邪(体に良くないもの)の侵入を防いでいます。
しかし、この時期は乾燥がひどく、乾燥により鼻や喉の粘膜を傷つけられると炎症を持ち、
咳や痰、鼻水といった症状が出てきます。
レンコンはこの熱を冷まして潤し、粘膜を補修するのです。
このレンコンに、病気への抵抗力を高め、元気を補ってくれる豚肉や、
粘膜の免疫力を高めるビタミンA(カロチン)を多く含む人参、
身体の気血を補い、免疫力を高め、また抗腫瘍作用を持つキノコ類と、
この時期の旬の食材を使って炒め煮はいかがでしょうか。
この時期に身体を助けるおススメメニューです。
レンコンの栄養は水に溶けやすいものが多いので、
グツグツ煮ないでサッと炒め煮するくらいがオススメなのです。
(グツグツ煮たら、煮汁もしっかり飲んでくださいね。)
このほかにも旬の食べ物には、その時期に必要な栄養が詰まっています。
今は季節に関係なくいつでも食べたい野菜が食べられますが、
季節外れと旬では、含まれる栄養が違います。
旬がいつなのかちゃんと知って、その時期の食べ物を食べることも大切ですね。
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