投稿

2月, 2020の投稿を表示しています

冬の風邪とその養生法

冷たい風に思わず身をすくませるような寒い日がまだまだ続きますが、 立春も過ぎて、暦の上では春になりました。 今年は暖冬だったこともあり、すでに満開の梅の花を見ると自然と心もほころびます。 陽気は、あいかわらず暖かったり寒かったりとアップダウンが続いていますが、 暦とともに、確実に季節は移り変わり始めています。 加えて、今はインフルエンザにウイルス性胃腸炎、 新型コロナウイルスなんてものも出てきて大騒ぎです。 テレビやインターネットなどでひっきりなしにいろんな報道がされていて、 溢れる情報に不安に感じている人も多いでしょう。 その中で正しい情報を見つけて、何が自分に必要か選択するのは本当に難しいです。 情報の波に呑まれて翻弄されず、自分の身体を守るための情報を探しましょう。 そもそも、「感染症」とは、どんなものなのでしょう? 私たちの周りには常に、細菌、ウイルス、真菌、寄生虫など、 目に見えない「生物」がいます。 「感染症」とは、それらが身体に侵入して、症状が出ることをいいます。 症状はまちまちですが、主に発熱する炎症、咳や鼻水などがでる呼吸器症状や 下痢嘔吐などの消化器症状です。 しかし、これらはどれも侵入した異物を追い出そうとする身体の防衛反応ですから、 むやみに抑えては病原体を追い出すことができません。 逆に症状は派手ではないけれどいつまでも体調が悪いのは、 身体に力が足りずうまくそれらを退治できていないのです。 ダラダラ薬を飲み続けたり、それを我慢して無理な活動を続けていると、 体力がどんどん消耗して、くすぶり続ける病原体に いずれ負けてしまうことになりかねません。 症状によっては薬の助けを必要とする場合もあります。 そのとき気をつけたいのは、むやみに飲まず、原因がなんなのかちゃんと知ることです。 例えば、抗生剤は細菌には効きますが、ウイルスには効きません。 また中途半端に飲んだり、長期にのんだりすると、 耐性菌をつくりだしてしまうので、自分勝手な飲み方は厳禁です。 また、闇雲に解熱鎮痛剤を使うと、身体のバランスが崩れ、 胃腸も荒らすので余計に悪化することがあります。 特に、小さな子供は熱性けいれん起こす原因を作り出すので注