夏のむくみ

 



夏真っ只中。毎日本当に暑いですね。

今日、朝起きたら顔がぼんと大きくなっていてびっくりしました。

む、むくんでいる(^^;;

夜も暑くて寝苦しいので、クーラーつけたり、窓を開けたりして、

暑いけど結構冷えちゃっているんですよね。

そういえば、なんとなく足もダル重かったりして、むくでいる。

気だるい体を起こしてトイレに行ったら、少し解消したような気がします。


最近、治療院でも足がむくむとか、体がむくんでいるとい言う声をよく聞きます。

むくみとは言わなくても、だるい、身体が重いという人も多いようです。


そもそもむくみってなんでしょう?

「体の余分な水分が溜まっている」という認識でしょうか?

飲み過ぎたり食べ過ぎた日の翌日や、

ずっと立っていたり座っっている時間が長かったりしても浮腫みますよね。


体の中には血液の他に体液が流れています。

東洋医学では、この体液を「津液」と呼びます。

正常な「津液」はサラサラと流れて心身を潤し滋養しています。

でも、外の湿気が酷かったり、暴飲暴食や運動不足、疲労、ストレスなどで体のバランスが崩れると、代謝が低下して「津液」が滞ってしまいます。

これがむくみの原因です。

この滞った余分な水を「痰湿」といい、滞ることで煮詰まってドロドロベタベタこびりつきます。

そして暑い時は、熱を取り込んで「湿熱」となり熱を籠らせ、クーラーなどで冷やすと「寒湿」となってしつこい冷えを作ります。

前日の滞りくらいなら、軽い運動やほぐしなどで流れを助けてあげれば解消しますが、

長く滞らせると、その分ドロドロベタベタとしつこくこびりついてしまいます。


「痰湿」は「津液」と違い、体を潤すことはできません。

人体の半分以上を占める水分の一部が「痰湿」になってしまうと、その分「津液」の割合が減ってしまうので、実状は軽く脱水しているのと同じになります。

むくんでいるから水分を控えるのではなく、しっかり水分補給をしましょう。


軽い運動やほぐしをして、滞った「痰湿」を汗やお小水でなるべく早く流してしまいましょう。

重だるい体は休んでいても解消しません。暑くて外に出たくないなら、部屋の中でラジオ体操などでもいいです。軽く汗が滲むくらい体を動かすと、スッキリしますよ。


汗やお小水で流れる「痰湿」ですが、「痰湿」を含む汗は体外に出ると皮膚をラップするように貼り付いて発汗を阻害してしまいます。

発汗できないと熱が体内に籠もってしまうので、籠もった熱は「津液」を煮詰めて「痰湿」を生じ、むくみの悪化させ、体力を消耗させてしまいます。

ベタベタした汗や、湿気がひどくて汗がなかな乾かないような時は、ぬれタオルや汗拭きシートでこまめに拭き取りましょう。


また、お風呂も効果的です。

クーラーの中にいた時は、シャワーでなく湯船に浸かると、体の中にこびりついた「寒湿」をほぐして発散させることができます。


また、夏は瓜系のフルーツが盛りだくさん。

スイカや、メロン、マクワウリなどは、寒性で暑気払いと利尿のはたらきがあるので

湿気やむくみでまいった時に食べると、体調を立て直すことができます。

ただし、食べすぎると胃を冷やしてしまって逆効果なので適量で。


食べ残したスイカの皮は、緑の部分を剥いて白い部分を塩揉みしたり、梅酢で漬けてあげるとさっぱりした箸休めになります。

中国では、発熱した時にはスイカの皮を食べさせるほど、体の余分な熱や「痰湿」を捨て、体を潤してくれます。また、塩を補うことで、失ったミネラルを補充できますから、熱中症予防には最適です。捨てるにはもったいないですね。






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