2024年の冬養生

 

 


暖冬と言われていた今年の冬も、

大寒と共に寒波の到来で本格的な冬がやってきました。


今年は暦で言うと「甲辰」(キノエタツ)。

この「甲辰」の年は、例年よりも湿気のある温暖な季節になるとされていて、

実際正月からずっと、気温が高く厚いコートは要らない日も多かったですが、

地表は冷たく下の方に寒が蔓延っているため、

下半身を気がつかない間に冷やしていて、

結果、お腹の不調や足腰の痛みを起こす人が多くなっています。


また気温は高いのに地表が冷たいため、

温と冷が混ざることなく漂っているので、自律神経が誤作動を起こしやすく、

アレルギーや自律神経失調も起こしやすくなっています。

実際例年より早く花粉も飛び、花粉症の症状を訴える人が多いです。

今年はお腹と腰という身体の要の場所が揺るぎやすくなるで、

お腹周りをしっかり養生いなければなりません。


特にお腹からの下半身は冷やさないようにすることが大切です。

暖冬だから薄着でいいなどと言わず、

腹巻きやスパッツ、レッグウォーマーなどでしっかり防寒しましょう。

陽射しが暖かくて暑いと感じるときでも、

日陰に入るとグッと冷えるでしょう?

あの冷たさが今の地表の寒なのです。


お腹と冷えは、そのまま免疫力低下と体力低下に繋がります。

冷たいものは厳禁。この時期は常温のものもであっても

ダイレクトにお腹を冷やしてしまうので、

できるだけ白湯や温かいものを飲食してください。


また腰の冷えは、老化を加速させます。

温かい室内にいても、座りっぱなしだったりすると、

下半身に冷えが蓄積しますから、

寒いからと言って縮こまっていないで、身体を動かしましょう。

ただ固まっている筋肉をいきなり大きく動かしてしまうと、

筋違いなどを起こしてしまうので、

まず肩や胸を摩ってほぐしてから動かしましょう。


なかなかまとまった時間が取れない方や

外に散歩がなかなかできない高齢者の方は、

座ったままでも、股関節から脚を左右に揺らしたり、

つま先を床につけたまま踵を上げて足踏みなどをするのもいいでしょう。


仕事の合間やテレビを見ながらなど、こまめに動かすと

下半身の筋肉がちゃんとポンプの役目を果たし、

下半身に滞った気血を巡らせてくれます。


お腹(脾)と腰(腎)を温め滋養するこの時期おすすめの食材は、

鶏肉、タラ、根菜(大根、ごぼう、人参、芋類)です。


寒いですから鍋にするのが1番ですが、

こんなのもおすすめです。


①くるみ入りきんぴらごごぼう

材料:ごぼう、にんじん、くるみ

人参、ごぼうは細切りにして油で炒め、粗く砕いた胡桃を加えます。

それをみりんと醤油で煮からめて。このとき、ごぼうはじっくり油で炒めると、ごぼうのエキスがよく出て美味しいし効果もアップしますよ。


②タラの塩麹漬け

材料:真鱈の切り身、塩麹

真鱈の切り身に塩麹をまんべんなく塗り、

ラップやジップロックで密封して冷蔵庫で2時間〜半日寝かせます。

それをフライパンや魚焼きグリルで焼くと、真鱈の余分な水分や臭みが取れて

むっちり美味しいです。きのことホイルに包んでホイル焼きもいいです。

冷めても美味しいのでお弁当の具にもなります。

塩麹は発酵物なので胃腸を活性化し、免疫力も高めてくれます。

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