梅雨と湿から身を守るには
5月晴れの気持ちよかった季節を過ぎ、
蒸し蒸しした暑さの梅雨がもうすぐやってきます。
もうすでに、不安定な低気圧や予想外の雨などで、不調を感じている人も多いはず。
今年は暦によると、
雨が多く湿度の高い夏になりそうで、
蒸し風呂のような夏を想像するだけで
げんなりしてしまいます。
「湿」「湿気」「湿邪」・・・・
その最大の性質は粘性であること。
流れる水は澱みないけれど、停滞した水は、
体温により煮詰められて凝縮
煮詰まれば煮詰まるほどに停滞した場所に
こびりついて離れfません。
例に例えるなら、
片栗粉を混ぜた水を熱するととろみができて、
やがてベタベタしたものに変わりますよね。
そんな感じをイメージしてもらえればいいと思います。
そしてベタベタはいろいろなものを取り込んで、
さまざまな「悪さ」をします。
熱を取り込めば、おできや湿疹などを作ったり、
炎症を助長して関節痛を作ったりします。
寒を取り込めば、しつこい冷えを作り出して、
筋肉や内臓の働きを阻害し、むくみを作ります
風を取り込めば、筋肉のひきつれを起こします。
ふくらはぎのひきつれ、ぎっくり腰や首など、
春や秋に起こるそれらよりもしつこく、
治りが悪いのが特徴。
そして何より湿が溜まると、体が重くなり、
倦怠感や無気力になったり自律神経を狂わせます。
これからやってくる梅雨はもちろん、
今年の湿気の多い夏に備え、
湿から体を守ることが大切です。
①汗をかいたり、濡れたら、こまめに拭き取る
肌についた汗は、そのままにしておくと
ベタベタして毛穴を塞いでしまうので
体の中の熱を発散できません。
代謝が落ちている人などは、
特に塩分が多く汗に出てしまっているので、
ベタつき感がひどくなります。
②水分、塩分をしっかり摂る
体内の水が少ないと、湿はますます粘化して
こびりついて水の流れを阻害しますから
むくみが生じます。
むくみを取るためにも水はしっかり取りましよう。
そして汗をかくときは、塩分を損なわれます。
水だけ飲むと、体の浸透圧が薄くなって
水を飲んでも吸収することができなくなり
水を飲んでも「脱水症状」になってしまいます。
ただし、塩分=ミネラルですから、
食塩ではなく天日塩であることが大切。
水にニガリを一滴入れてもいいですよ。
③体の中の湿を追い出す食事
体の中の余分な水=湿は、汗とお小水、便から
排泄されます。
体調によってそれぞれの食材の組み合わせを
考えましょう。
利尿作用で湿を祓う:
緑豆もやし、あずき、冬瓜、海藻
胃腸を整え湿を祓う:
はとむぎ、とうもろこし、大豆、あずき、冬瓜
余分な熱を発散し湿を祓う:
緑豆、大麦、セロリ、かぶ、きゅうり、
もやし、スイカ、しじみ、豆腐
発汗を促し湿を祓う:
ねぎ、生姜、大葉、茗荷
気の流れを整え湿を祓う:
玉ねぎ、そば、らっきょ、大根、えんどう豆、
みかん
④お腹を冷やさないこと
前回から何度もお話ししている通り、
地面が冷たいのが今年の特徴です。
暑くなっても地面が冷たいのは変わりません。
暑いからといってうっかりすると、
知らない間に下半身を冷やしてしまいます。
上の熱いエネルギーを下に巡らせることができず、上は熱く下は寒い状態になると、
のぼせや頭痛、下痢や食欲不振、
自律神経の乱れを引き起こします。
これから暑くなってくると
クーラーも稼働しますから、更に注意が必要です。
お腹や腰、足首、首元などに
直接風が当たらないようにしましょう。
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