今年もインフルエンザの季節がやってきました。

あけましておめでとうございます。

年末年始のお休み、みなさんゆっくりできましたか?
年明けから比較的良いお天気が続いて、気持ちの良いお正月でしたが、
その分空気は乾燥し、気温は相変わらずの激しい寒暖差が続いていて、
インフルエンザや冬風邪の菌が大好きな気候となっています。

年末年始のお休みあたりから、インフルエンザやその他の風邪に感染して、
せっかくのお休みに寝込んでいたという方も多かったみたいです。
今年のインフルエンザは爆発的な流行はまだありませんが、
ここのところ地域ごとにじわじわと広がっているようです。
インフルエンザの他にも、ウイルス性胃腸炎やしつこい咳が残る冬風邪が
蔓延していて、こじらせて肺炎にかかる人もいます。

風邪やインフルエンザは飛沫感染なので、咳やくしゃみ、吐く息や、
それが付着した物を触った手から口や鼻などの粘膜に付着して感染します。
ですからまず、マスクや手洗いうがいなどを徹底することが大切です。
それから、菌に負けない身体を作るために、規則正しい生活を。
睡眠は前にもお話ししたように、身体をメンテナンスする大切な時間です。
菌やウイルスに負けない身体を作る為にも、この時期は特にしっかり取ることは予防の大前提です。

その上で予防するのに大切なことは、乾燥から粘膜を守ること。
喉や鼻の粘膜は、外から侵入してくる異物を捕まえて、外に排出するのですが、
乾燥してしまうと、異物を捕まえられず容易に侵入を許してしまいます。

身体の内側から潤いを高めるものとしては、「白い」食材がオススメです。
この時期なら白菜、大根、レンコン、ネギ、豆腐、豆乳、白ゴマなどがいいですね。
これらを使って鍋などすれば、身体を温め潤わせ、湯気による加湿効果も加わりますから、乾燥対策としてもってこいのメニューですね。
鶏肉をだしに使うと、冬にフル活動する「腎」という機能を滋養してくれるのでさらに、効果が高まります。

またインフルエンザの予防で最近話題のアイテムは紅茶です。
紅茶に含まれる紅茶ポリフェノールが、ウイルスを無効化(細胞への感染を阻止)してくれるそうです。
また、口腔内に付着している歯周病原菌はインフルエンザの感染を促進させると言われていますが、紅茶でうがいをすると、喉や口の中に付着していたインフルエンザとともに、口腔内の歯周病原菌も取り除いてくれますから、予防効果が高まります。
紅茶の濃さでは、効果は変わらないそうなので、美味しく飲んだ後、
出がらしでうがいをすれば、効率よく予防ができそうですね。

また茶葉を発酵させて作る紅茶は、身体を温める食性がありますから、
胃腸から身体全体を温め、気、血、水(津液)の巡りをよくします。
身体を温める生姜や、シナモンと合わせると、更にその効果が高まります。

紅茶は、視力の改善と、脳の集中力を高める効果もあると言われていますから、
これから受験の季節、頼り甲斐のあるパートナーにもなりそうですよね。

でも、基本、インフルエンザを含め、風邪は身体のデトックスです。
罹ってしまったら、身体が弱っているという警告だと思って潔く休みましょう。
「仕事で休めない」「勉強が終わらない」と言って無理に動けば、
今以上に身体に負担をかけてこじらせたり、、体力を更に落として、
結果的に自分の首を締めることになります。
それに、周りにウイルスを蔓延させてしまう恐れもあります。

急がば回れ。こじらせる前にしっかり休んだ方が早く回復できますよ

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