疲労と養生

GW突入。10連休の人も多いでしょう。本当に羨ましいです。
日本では稀有な長期休暇、今年の春は春なのにとても過酷でしたから、
思いのほか体が疲れているので、どうか、しっかり身体を休めて滋養してください。
そうでない方も、この時期はラッシュがないですから、通勤の間だけでも気持ちを落ち着かせてくださいね。

さて、休むってなんでしょう?
ゴロゴロする?寝る?リフレッシュさせる?
リフレッシュってどんなことだろう?

身体には、酸素や栄養を運ぶ血と、身体を動かす原動力となる生体エネルギー=気、そして身体を潤す津液(しんえき)という水の3つが、それぞれ関係しながら流れて、全身を滋養しています。
しかし、それがうまく巡らず滋養されないと、身体がなんとかしろと言うサインを出します。
これが疲労です。
巡らない理由はだいたい3つで、

①消耗、不足
長時間の労働やスポーツのやりすぎなど、過度な活動による消耗、エネルギー不足。
過度な消耗、慢性的な消耗は、老化にもつながる。

②流れの阻害
軽作業でも同じ姿勢で長時間の作業などをすると、その部分だけに負荷がかかると、そこの消耗だけでなく、老廃物の蓄積により流れが滞りそのほかの部位にも症状が及ぶ。
また、ストレスなど緊張のために、気血をうまく回すことができず巡らないので、
痛みや詰まり感、熱感を伴う。

③バランスの崩れ
偏食、暴飲暴食、夜更かし、など、不摂生が続くと、栄養のバランスが崩れて起こる。
また、感情の起伏が大きかったり、我慢したりして精神的な緊張が続くと、
自律神経が不安定になり、動悸、嫌な汗、胃痛、胃腸の不調、吐き気、不眠症、集中力の低下など、
様々な症状を伴う。

この3つがバランスよくめぐる身体にすることが必要です。
身体を休ませることは必要ですが、一日中寝ていたり、ゴロゴロしていても身体の回りは戻りません。
ゆっくり時間が取れる今こそ、自分の今までの生活を見直して、自分に必要なリフレッシュをしましょう。

それでも、「もう疲れて動く気がしない。」くらい疲れている方は、
全身の力を抜くリラックス法をお教えしますね。

膝から下の足を高くして仰向けになります。
その時に、肘の下あたりにタオルを丸めたものを入れて、腕も少し高くします。
お湯を入れたペットボトルをお腹に乗せて、目にはホットタオルを当てて休みましょう。
お腹を温めると、気血津液の巡りを効率よく高め、目に入る光の刺激を遮断することで、脳の興奮と自律神経を落ち着かせます。20分くらい休んでいるとスッキリできますよ。
起きたら、少し温かい湯冷ましを飲むとより効果が上がります。

また、首や肩、背中が凝って辛い人は、頭頂部の「百会」と言うツボの周辺をマッサージしてあげると、
スッキリしますよ。



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