免疫力を高めて乗り越えよう。

春の風とともに東京では最速で桜が開花宣言され、なんとなく心もウキウキします。
桜の花や菜の花が咲き、街も華やいできました。
それなのに相変わらずコロナウイルス騒ぎで、私たちの生活も戦々恐々です。
どんな病気でどんな治療をすれば治るのか、罹らないためにはどうしたらいいのか。
わからないことだらけで不安だけが増します。
これは私たちの身の回りだけでなく世界全体に起こっていて、
報道などでも言っているように、持病を持つ人や高齢者は重症化しやすいことから、
高齢者の方は特に恐怖を感じて家の中に籠もる方も多いと思います。

先の見えない恐怖に息が詰まりそうですが、私たちが今、確実にすべきことは
コロナウイルスに限らず感染症を防ぐためにはまず、手洗いうがいを徹底すること。
そして万が一ウイルスが身体に侵入しても、それに打ち勝つ免疫力を持つことです。

手洗いうがいの徹底により、今年のインフルエンザの罹患率は去年の10分の1になったそうで、
ウイルス感染を予防する上で、とても重要なことだということがわかっています。

空気感染を防ぐには、使い捨ての医療マスクが必要でしたが、飛沫感染の予防と、喉の乾燥を防ぐためには、
布マスクでも十分予防できます。
最近は手作りマスクがとても可愛いですね。

しかし、家に籠もりっぱなしでは、却って免疫力を低下させてしまいます。

東洋医学で老化するということは

東洋医学では「冬に老化が進む」と言われています。
前回お話ししたように、冬は「腎」が動く季節であり、
「腎」は骨や髪、そして生体エネルギーを司っているとお話ししました。

骨はある程度の負荷や振動がかからないと成長しません。
冬は寒さのためあまり動かないので骨が弱り気味。
更に筋肉の活動がないと、血液の循環が滞り骨は栄養されません。
骨が弱くなれば、それを司っている「腎」にも余分な負担がかかりますから
冬の終わりは、身体も少し弱っています。

しかし春の訪れとともに、陽射しと南風が戻ってきて暖かくなります。
特に陽の光は「陽気」と言うプラスの暖かいエネルギーに満ち
これを浴びて身体に取り入れることで身体は「活動期」に切り替わり、
身体を動かすことにより気血が巡り元気になってきます。


それなのに、この時期家の中に籠もり身体を丸めて長時間座っていればいれば
そのエネルギーをもらうこともできないばかりか、身体を固めてしまって
自ら気血の循環を悪くしてしまいます。
気血の流れが悪くなれば、身体だけでなく気持ちも落ち込んで不安も大きくなってしまいます。

老化やうつを防ぐには、陽に当たる

まず、つけっぱなしのテレビやPCを切ってみましょう。
不安を掻き立てる情報を浴び続けるのはそれだけで身体に毒です。
窓を開けて換気をして、新しい空気を吸い込めば気持ちも落ち着きます。

縮こまって固まってしまった身体を伸ばして、滞っていた気血エネルギーを巡らせましょう。
陽の光のエネルギーを浴びれば、気血が流れ身体のバランスが自然と整えられ、免疫力も高くなります。

また、陽の光に当たると、「幸せホルモン」と呼ばれる
セロトニンというホルモンが分泌されるので、気持ちが安定し、明るい気持ちになれます。
日照時間が少ない地区は、うつ患者が多くなるというデータも出ています。

規則正しい生活をすること

また陽の光を浴びるということは、昼と夜を身体がしっかり認知することになり、
体内時計が正しく動きます。
夜眠れず、昼眠くなるような方は、特に昼間日光浴をすることはとても大切なことです。

免疫力を高めるために必要なことは、
①食事をする時に食べる
②眠るべき時間に寝る。
③無理をせず、休む時にはちゃんと休む。
④適度な活動をする。
⑤明るい気持ちで生活する。
です。
リズムをつけるためにも近所を散歩して、街を彩る花々を見て歩いてみてはいかがでしょうか?

短い時間の日向ぼっこでも

そうは言っても、なかなか勇気の出ない人もいるでしょうし、
忙しくてなかなか散歩の時間が取れない方もいるでしょう。
このご時世ですから、外出制限が出てしまったら、近所でも出にくくなりますよね。
そんな時は、日向ぼっこでもいいです。

窓を開けて外の空気を取り込み、手のひらや足の裏を陽が当たるようにしてあげましょう。
また、背中にはたくさんの「陽気」を取り込むツボが点在していますから、
背中を陽に当てると身体が温まりやすいです。
紫外線を嫌う人もいますが、当たり過ぎなければ紫外線も身体に大切な光です。
130分でいいのです。そしてそれは、1日の間に何度か分けても構いません。
部屋の換気をする時に一緒に陽に当たり、深呼吸するだけで身体に「陽気」が身体を駆け巡ってくれます。

骨を強くすることは腎を強くすること

この時に簡単な体操をすると更に効果的です。
最初にお話ししたように、骨を鍛えるためには、適度な振動や圧をかけることです。

日向ぼっこをしながらしやすい運動は、片足立ちの運動。
椅子や窓のへりなどにつかまりながら片方の足を上げて15秒行い、
15秒の休憩後、反対側の足でも15秒行います。これを110セット行いましょう。

また、つま先立ちも効果的。
机や椅子の背もたれなどに手をつき、こぶしひとつくらい脚を開いた状態で
まず両膝を少し曲げます。
そして吸いながら膝を伸ばしそのままつま先立ちをします。
そして一気に息を吐いてかかとをトンと落としましょう。
こちらも同様に110セット行いましょう。

身体の中に残っている古い空気を奥から一気に吐き出せるので、
新しい空気をたくさん吸うことができ、
同時に骨が刺激されますから、新陳代謝が活発になります。

笑うと免疫力が上がる

免疫力や抵抗力を担う「NK細胞」は、ストレスによって分泌が低下し、笑うことで増加することがわかっています。
恐れや不安に押しつぶされそうになれば、今最も必要な免疫力が低下してしまいます。
楽しいことを考えて前向きになって生活することは、それでだけで免疫力が上がります。
1人でいては不安は増すばかり。
外に出てお友達とお話ししたり、気分転換することはとても大切なことです。

コーラスをやっている患者さんが、今回のことで練習をすることができずいたのですが、
その時は不安でストレスが増して体調がおかしくなってしまったのが、
お友達と2人で個人練習を始めたらすっかり調子が良くなりました。
換気をして背中合わせに歌を歌うそうです(笑)

歌を歌ったりおしゃべりをすることは、
心や身体に溜まったストレスを発散するのにとても楽しく、効果的です。
それに脳を刺激しますから、気持ちだけでなく、思考も冷静になれるものです。

それでもどうしても人と接することが不安な人は、電話でもいいでしょう。
ひとは1人では生きては行けません。
苦しい世の中ですが、みんなで笑ってこの苦境を乗り切っていきましょう。


みんなで乗りきりましょう!



除菌率99.9%。
そのまま使える中性次亜塩素酸水あります。
詳しくは、こちらまで⬇️


>>>>>>>

健康に役立つ情報が満載!
とこ鍼灸院ホームページを日頃の健康維持にご活用ください。



コメント

このブログの人気の投稿

夏の汗と養生

夏の疲れは、秋の大風邪に〜初秋の養生

2024年の冬養生