コロナが落ち着いた後は
GWは自粛のうちに終わり、爽やかな5月も静かに過ぎようとしています。
新緑は深緑に変わり、街路樹も緑に溢れ、風は夏の香りを運んできます。
とりあえすコロナウイルスの猛威は落ち着きを見せ、ついに全地域の緊急事態宣言か解除されました。
長かった自粛生活も緩和されて、少しずつではありますが、私たちの生活にも日常が戻ってきそうです。
みんな思いも寄らなかった長い自粛期間にだいぶ疲れていますから、ホッと気持ちを緩めたいけれど、
ウイルスが完全にいなくなったわけではありませんから、
解除されたからといっても、手放しに心を緩ませてはいけません。
この後また来るであろう第2波、第3波への対応など、
コロナウイルスと共存しながら生活する新しい方法を模索していかなければならないようです。
でも今回の事を通して「健康」のことや、自分の今までの生活を見直した方も多いと思います。
自分の身体の声を聞くことは、健康を維持するためにとても大切なことですから、
自分の身体と向き合ういい機会だったと、ポジティブに考えられたら、
今までの自粛期間も無駄ではなかったのではないかと思います。
☆季節の移り変わりとともに
気がつけば季節は春から初夏に入り、梅雨の気配を感じ始めました。
5月の爽やかな風は、徐々に湿気を帯び、風に吹かれると肌にじっとりまとわりついてきます。
加えて、まだ昼間気温が上昇しても、朝晩はぐっと冷え込んだりしますから、
私たちも、季節の移り変わりとともに養生方法を変えていかなければなりません。
湿気=「湿邪」は粘着性があり、身体の中に入るといろいろな場所にこびりついて気血の流れを阻害しますから
身体がだるくなったり、むくみや下痢、じくじくした皮膚の湿疹などいろいろな不定愁訴を引き起こします。
また、他の「外邪」と仲良くするのが大好きで、暑さ=「暑邪」「熱邪」にくっつけば、身体に熱を篭らせ、
冷え=「寒邪」にくっつけば、その場所を深々と冷やしてしまうなど、症状も変化するので厄介です。
☆刺激の優しい食材で、お腹を養って
「湿邪」の一番好きな場所は「おなか」です。
おなかに溜まった「湿邪」は、消化器能を阻害して食欲不振、下痢や便秘、腹痛を引き起こし、
気=エネルギーの生産や、循環を低下させるので、身体全体の不調を引き起こします。
おなかを養うには、食事を見直すことが一番。
食事方法を上手に工夫して、湿の侵入や蓄積から身を守りましょう。
食べ物には、身体を冷やしたり温めたりする性質があるのは以前お話ししましたが、
この時期は冷やし過ぎず、温め過ぎず、胃腸に優しい「温」「平」「涼」の性質のものがいいでしょう。
温・・・かぼちゃ、かぶ、大葉、茗荷、長ねぎ、玉ねぎなど
平・・・じゃが芋、そら豆、枝豆、オクラ、米、きのこ類など
涼・・・そば、うどん、豆腐、大根、レタス、アスパラガスなど
☆湿気(湿邪)でダメージを受けたら
湿気がどんどん増してくると、気をつけていても湿邪の付着を許してしまいます。
身体が重い、だるい、疲れやすい
なんとなく胃腸がすっきりしない、もたれるなどの症状があるときは、
胃腸を養い、元気をつけてくれる食材を選んでください。
* 米、長芋、じゃがいも、とうもろこし、キャベツ、いんげん、しいたけ、
*たら、いわし、すずき、かつお、さば、鶏肉、牛肉
☆身体に溜まった余分な水分を排出してくれるもの
なんとなくむくみを感じたら、利尿性の高い食材を。
* はとむぎ、黒豆、小豆、空豆、冬瓜、金針菜、とうもろこしのひげ
*はも、すずき
むくみや膀胱炎、頻尿などの排尿症状は、この時期女性には特に多い症状です。
麦茶や韓国のトウモロコシのひげ茶はとてもよく効きますが、冷たいものを飲むと逆効果。
お茶は暖かくして飲んでくださいね。
☆湿気と冷えで身体が冷えてしまった時。
体を温めることで体内の水分代謝を高め、湿気を汗として発散させて湿と冷えを追い出してくれます。
* ねぎ、しょうが、パクチー、三つ葉、みょうが、ししとう、唐辛子、にんにく
☆蒸し暑いとき、湿気と熱を追い払う。
蒸し暑くて身体に熱がこもっている時は、余分な熱をクールダウンさせて
湿気を取ってくれる食材を。
* 緑豆、豆腐、きゅうり、セロリ、そば、ズッキーニ
緑豆は、もやし、春雨と形も様々なので、いろいろな料理に取り入れることができます。
☆湿邪を追い出し、気の巡りを良くする。
香りのある食材は、体内の気の巡りをよくすることで、湿邪を追い払うと言われています。
また、ジメジメした空気にイライラしたり滅入りがちな気持ちをすっきりさせてくれます。
* ジャスミン茶、陳皮、グレープフルーツなどの柑橘類
*しそ、セロリ、ピーマン
☆この時期注意したいことは
とにかくおなかに余計な負担をかけないことが大切。
冷たいものや生もの、脂っこいものは、体に湿気を生む原因になるので避けましょう。
また、気を補う食品は米や芋類、豆類などに多く、
普通の食事をしていれば、日本人の場合大きく不足することはないのですが、
補給するだけでは、鬱滞(うったい)し、精神的なダメージや、病気、痛みの原因になりますから、
食事を考える時、気を補うとともに、巡りを良くする(湿を取り除き、気を流す)ものを
合わせて食べることが大切です。
例えば。
先日作ったズッキーニと玉ねぎのキムチチゲが簡単でとても美味しかったのでご紹介しますね。
玉ねぎ、ズッキーニ、ツナ缶、キムチ、コチュジャン、鶏がらスープ(どちらでもよい)
【作り方】
⑴玉ねぎは薄くスライスし、ズッキーニは半月にして輪切りに。
⑵鍋にツナ缶のオイルを入れ火をかけ、玉ねぎとズッキーニを炒め、
油が馴染んだらキムチも入れて炒める。
⑶全体的に馴染んだところでツナも鍋に入れ、水を入れる。
⑷沸騰してきたら、鶏がらスープ(入れても入れなくても良い)
コチュジャンを溶かし、そのまま煮込む。
(量は、お好みの味で調節してください)
ズッキーニは、余分な熱を取り除き、身体の水分調節をするので、むくみやお小水の症状、お腹の張りなどに良く効き、
玉ねぎは、消化機能を助け、お腹の気の流れを良くします。
キムチに含まれる唐辛子やにんにくは、気を滞らせる湿や寒(冷え)を発散させて気を流し、
発酵する事で胃腸の働きを促します。
だしにに使うツナ缶は、マグロは元気を補ってくれます。
除菌率99.9%。
そのまま使える中性次亜塩素酸水あります。
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