コロナやインフルエンザに立ち向かうために
2021年
本年もよろしくお願いいたします
昨年から続くコロナの猛威で、2021年の幕開けは自粛のまま迎えました。
コロナと戦い始めてからついに1年が経ち、まだ解決の糸口さえ見えないことに
誰もが不安を抱えています。
溢れる情報の中で、不安を掻き立てられ、足がすくんでしまいますが、
医学の歴史を紐解けば、私たちは疫病との戦いの連続でした。
疫病とは、今の時代で言えばインフルエンザウィルス、HIVウィルス、
そして去年からパンデミックになっている新型コロナウィルス(covid-19)もそうですね。
時の流れの中で、私たちも先人と同じようにこの脅威と戦わなくてはなりません。
大切なことは、コロナに限らず、インフルエンザなど様々なウイルスに
打ち勝つことのできる身体作りです。
ウイルスに打ち勝つ身体はどんなものかと言うと、
①免疫を高め、感染しにくい体を作る事。
②感染しても自分の免疫で治していく力(自然治癒力)を高める事。
③病と闘った後、消耗した体力を立て直すことができる事。
私たちはそのような身体作りをお手伝いができるような
養生法を発信して行きたいと思いますので
今年もよろしくお願いします。
☆コロナの重症化はなぜ起こるのか
人に感染するコロナウイルスは全部で7種類ありますが、
そのうち4種類は鼻や口、咽頭に感染する、一般的に「風邪」と呼ばれているものです。
しかし、新型コロナを含む3種類は、気管、気管支や肺といった深いところに感染するので、
他の風邪と違い、肺炎を引き起こし重篤な症状に陥ることがあるので恐れられています。
しかし、感染したからといって、誰もが重症化するわけではありません。
まず、ウイルスが感染すると身体の中で何が起こるのでしょう?
ウイルスに感染すると、ダメージを受けた場所から「SOS」が発信されます。
すると免疫作用が発動され、免疫細胞が出動しウイルスを撃退します。
この時のその場所に起こった反応を「炎症」と言います。
熱が出たり、鼻や喉が痛くなったり、鼻水や痰が絡むのは炎症によるものですね。
しかし、ウイルスとの戦いが終われば、速やかに組織の修復が行われ身体は正常に戻ります。
ところが、ウイルスの大量増殖など何らかの原因で炎症が進むと
あちこちで「SOS」信号がたくさん飛び交い、
このシステムがいわゆるパニックが起こり、過剰に発動された免疫細胞が暴走を始め、
ウイルスだけでなく、正常な細胞まで攻撃をして傷つけてしまいます。
この免疫作用の誤発動状態を「サイトカインストーム」と言います。
コロナウイルス感染で重症化する場合、
このサイトカインストームが身体の中で起こっていると言われています。
☆免疫作用とサイトカインストーム
コロナウイルス自体は、元々そんなに強いウイルスではありません。
ではなぜ、サイトカインストームが起こるのでしょう?
サイトカインストームは、急激な炎症増加により起こります。
もしも、感染する前から「炎症」がどこかにあったら。
感染した時点で、すでに炎症があるのですから「サイトカインストーム」が起こるリスクがありますね。
つまり、慢性的に炎症がある人は重症化しやすいと言うことなのです。
●基礎疾患=肥満、高血圧症、糖尿病、慢性腎臓病、慢性肝臓病
●慢性感染症(ヘルペスなど)
●アレルギー疾患
●ストレス、寝不足
これらの疾患を持つ方は、自覚症状がなくても常に弱い炎症が身体の中に起こっています。
ですから、普通の人よりも「サイトカインストーム」へのリスクが高いので注意が必要なのです。
まず、治療中の方は、薬をしっかり飲んで、炎症をしっかり抑えておく必要があります。
その上で、サイトカインストームを予防して、免疫機能を整えることが大切です。
☆健全な免疫力を作るために必要な5ヶ条
1、健全な免疫力に必要な栄養素を摂る
*充分なタンパク質の摂取
タンパク質は身体やホルモン、免疫細胞の原材料となるため、
最低でも女性で1日50gが必要。これは、お肉や魚で300gくらい
*良質な脂肪の摂取
不必要な炎症を防ぐのに必要。必須脂肪酸のバランスが重要。
崩れると逆に炎症を助長してしまう。
オメガ6(炎症性サイトカインの原料):肉、大豆、一般的な油類
オメガ3(抗炎症性サイトカインの原料):魚の油など
オメガ6:オメガ3=2:1
*野菜を多く食べる
ビタミン
特にビタミンDが必要。適度な油と日光で摂取できます。
ミネラル
必須ミネラルは免疫力をアップさせるのに必要。特に亜鉛が大切です。
食物繊維
胃腸に存在するバクテリアの餌となり、健全な消化のために必要。
生食や蒸し料理として食べるのが効果的。
ポリフェノール
ウイルスなどの外敵から身を守る。
2、健全な免疫力を作るために不必要なものは取り除く
▶︎砂糖、小麦製品、お酒、コーヒー、加工食品、乳製品
・ビタミン、ミネラル、微量栄養素を消耗させてしまう。
・免疫細胞の働きを大幅に鈍らせてしまう。
・炎症を助長し、慢性炎症を引き起こしやすい。
3、精神的に健康を保つ
幸せホルモンと言われる「セロトニン」は、気持ちを安定するだけでなく、
鎮痛作用もあり、自然治癒力を促す作用を持ちます。
セロトニンは腸で作られるので、バランスの良い食生活が大切。
急激な血糖値上昇は、せっかく作られたセロトニンを脳までちゃんと上げられないので、
暴飲暴食は厳禁です。
逆に貧血の人はセロトニンを作りにくいので、鉄分もしっかり摂取しましょう。
4、充分な睡眠の確保
免疫機能を強化する作用を持つメラトニンは、夜、眠っている時にしか出ません。
毎日降りかかるストレスによる免疫力低下を抑え、感染症に対する免疫力を高めます。
メラトニンがしっかり出ていれば、コロナで感染しても
重症化することはないと言われてます。睡眠不足は厳禁!
また、夜更かしや、夜中に飲食すると、
ストレスホルモンであるコルチゾールが常に出ているので、
メラトニンの分泌が低下してしまいます。
また、せっかく早く寝ても、灯がついているとメラトニンが低下しますので、
真っ暗にしてゆっくり睡眠を取りましょう。
5、不必要な炎症を取り除く。
胃腸の不具合は、入ってはいけないものを体内に入ってしまい、
体内バリアーを崩してしまうので、胃壁や腸壁を健やかにすることが必要。
小麦グルテンの取りすぎは、これらを助長するので、
小麦製品は1日1品以上は食べない。
今一度、自分の生活を見直して、健やかな身体を作り、コロナの脅威に負けず
元気に2021年を過ごして行きましょう。
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