立秋になりましたが・・・


 



今年も暑い夏になりました。

どこの地域でも毎日30℃を越えた気温で

水道からお湯が出るほどです。

部屋も湿気を含んだ熱気で、クーラーなしでは

生活できない状況になっています。

本来、夜寝る時はクーラーは切って

体を冷やしすぎないようにすることが

夏バテ防止だったはずでしたが、

今年は切ったら眠れず却って夏バテになる状況で

夏の過ごし方も大きく変わってきています。

地球温暖化のせいなら、

これからどうなるのか不安になってきますが、

地球もまた自然界と一連の動きをしています。


東洋医学で見る「暦」は、

天体の動きと自然界の動きを統計して作られたもので、

そのサイクルは変わりません。

今年は「土運太過」という巡りの年で、

「土」の性質が強く出る年であることは

年始のお話でしたと思いますが、

この夏もそれは同じです。

暑い夏ではありますが、地面自体は冷えているので、

暑さに下半身まで薄着になってしまうと冷やしてしまいます。

ことにクーラーの冷気は下に降りてきますから尚更です。

寝る時は長ズボンを履いて、

必ずタオルケットや薄がけなどを用意して、

足を露出して寝ないでくださいね。

寝ている時は血もメンテナンスするので、

必要分しか巡りませんから、

冷やしてしまうと冷えが溜まってしまうので、

むくみやひきつれを起こしやすく、

朝起きた時に体が重くだるくなってしまいます。


今ゲリラ豪雨や線状降水帯など、

大きな雨があちらこちらで降り、

土砂崩れが起こりやすくなっていますが、

それと同じようなことが、

私たちの体でも起こっています。

「土」というのは、土台であり、生命を育む基盤です。

私たちの体を作る中心が、水でチャポチャポして、クズグズしたら体を支えられず、倒れてしまいますよね。

体のむくみは水の停滞です。

体の表面上に出てくれば、目に見えますが、

それと同じことが、内臓の中でも起こっていて、

食欲不振、倦怠感、体が重い、下痢や便秘から

動機や息切れ、肌荒れ、湿疹やできもの、

虫刺されが治らないなど

水の停滞が、全ての体の不調に繋がっています。

ですから、今年の夏は水捌けをよくすることが、

ポイントです。


お腹を冷やさない


がいちばんの課題です。

暑いからといって冷たいものをたくさんとってしまうと、

ただでさえ弱っているお腹がさらに弱ってしまいます。

もう立秋を過ぎたので尚更です。

イベントなどでどうしても食べたい時は、白湯を一緒に飲んであげると

少し胃の冷えをリセットできるでしょう。


食事時のスープは胃腸を温め滋養してくれるのでおすすめです。

クーラー病で体がだるい時は、

鶏肉を入れたスープや卵のスープがおすすめ。

夏バテになると、胃が弱り食欲がなくなりますから胃に負担をかけないものがいいです。

とはいえ、タンパク質を摂らないと元気になりませんから

卵や鶏肉(特にとりむね)は体の奥まで滋養してくれるのでおすすめです。

脂の少ない胸肉はパサパサしがちなので、

茹でて割いてスープに入れると食べやすくなります。

豆腐や枝豆を入れれば胃腸の湿気をとって利尿を促してくれます。

玉ねぎやネギを入れると体に停滞した湿気を動かしてくれます。

また、それでも食べにくい時は、ワカメと豆腐の味噌汁を。

味噌は大豆の効果だけでなく、発酵することでミネラルを補強し、

免疫力を高めてくれます。


昨日の治療院のスープはワカメと豆腐のお吸い物
干し大根の戻し汁にネギやカニカマも加えて
一杯で整うスープ

生野菜、刺身、果物など生ものの取り過ぎに注意。

胃が弱ってくると、甘いものが欲しくなりますが、

甘いものは返って体をだるくさせます。

この時期はなるべく火の通ったものを食べましょう。

暑いとスイカや桃、梨など欲しくなります。

確かに利尿作用や保水ができるので、

夏の旬の果物を摂ることは大切ですが、

食べすぎると、胃を荒らしてしまいます。

冷たいものよりも、喉越しの良い温かい食事を。


それから汗はこまめに拭くこと。

暑いからといってシャツ一枚で過ごすと

思いの外お腹を冷やしてしまいます。

シャツの中に一枚下着を着るか、ガーゼやタオル、薄い腹巻きなどで

お腹を守ってあげましょう。

それからお風呂は湯船に浸かって。

湯船に浸かると、思ったより自分の体が冷えていることに気が付きます。

お風呂から出る時は、足元と手、顔に水をさっとかけてから出ると、

温暖差で狂った自律神経を整えられます。


今年は何度も言ってくることですが、

今出ている体の不調は、

全てお腹から来てると言っても過言ではありません。

特に今は夏から秋に移行するところですから、

お腹をしっかりさせないと

秋に移行した時に、ひどい大風邪を引いてしまいます。

過ごしやすい季節を健やかに過ごすためにも、

1にもお腹、2にもお腹を養生しましょう。




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